ジョージア州では民主党勝利でブルーウェーブ確定も株価は堅調

ジョージア州上院議員選挙は2議席とも民主党候補が当確

トランプ支持者の連邦議会議事堂乱入で少し話題になりづらい状況になってしまっていますが、ジョージア州の上院選挙の結果が確定しました。
結果は2議席とも民主党候補の当選が確実となりました。

得票差が0.5%以内であれば、敗れた候補は票の再集計を請求できますが、どちらの議席も得票差は0.5%以上になる見込みで、この結果が覆ることはないと思います。これにより民主党が上院の多数派を取ることが確実です。

ジョージア州で民主党の上院議員が誕生するのは20年ぶりだそうです。
さらに、ウォーノック氏はアメリカ史上11人目の黒人上院議員だそうです。過去11人の黒人上院議員の中にはオバマ前大統領やハリス次期副大統領が含まれるわけですが、アメリカの250年の歴史で黒人上院議員が11人しかいないというのは驚きでした。

この結果、大統領・上院・下院を民主党が握るいわゆる『ブルーウェーブ』実現が確定しました。

マーケットは『ブルーウェーブ』を嫌気するかと思いましたが、意外と堅調です。
年末に民主党は国民ひとりあたり一律2000ドルの給付を主張していましたが、共和党に阻止されました。民主党が上下両院の多数派を取ったことで、マーケットではさらなる追加の経済対策期待が膨らんでいます。

ただ、民主党政権は給付金を含む大規模な経済対策と引き換えに大規模なロックダウンを導入する可能性があります。まだバイデン政権は具体的な方針を示していないのでどうなるかはわかりませんが、大規模なロックダウンが導入されれば、Q1(1-3月期)の経済には大きな影響を及ぼすでしょう。

少し気がかりなのは10年債利回りが上昇していることです。ジョージア州上院選での民主党勝利を受けて、昨年3月のFRBの利下げ以降、初めて1%を上回りました。1%台の金利が定着すれば、ハイテク銘柄などのグロース株への下落圧力は高まるでしょう。

昨日のトランプ支持者の議会乱入は歴史に残るような事件かもしれません。民主主義の本家本元のアメリカであのような出来事が起こるというのはショッキングなことでした。

しかし、昨年の11月の大統領選挙にはじまった一連のアメリカ政治の激しい動きはこれでひと段落するでしょう。バイデン政権の発足後の動き、特に大規模なロックダウンとさらなる追加の経済対策には注目が集まりますが、次第にマーケットの関心は政治から2020年Q4(10-12月期)の決算に移っていくでしょう。

1月19日から決算発表が本格化します。2020年Q4、2021年Q1の決算は今後の経済の動きを占う重要な試金石になると思います。