ほとんど気にしていなかった保有銘柄の配当利回りを調べてみた

私はSBI証券の米国株口座を利用していますが、このあいだ何気なく自分の入出金履歴の画面を見ていたら配当が入っていることに気付きました。
私は銘柄選びをするとき、配当利回りはまったく気にしません。自分の保有銘柄のうち、フェイスブック(FB)やアルファベット(GOOGL)が無配当なことは知っていますが、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)やマクドナルドなど、配当が出ている銘柄の利回りはまったく知りません。
せっかくなので、保有銘柄の配当利回りを調べてみようかと思います。ついで、と言っては何ですが、株式益回りも併記しようかと思います。私は銘柄を選ぶとき、利回りではなく益回りをみるようにしています。

ちなみに、配当利回りと株式益回りは以下の式で計算できます。

株式益回り = 利益/時価総額 = EPS(1株あたり利益)/株価
配当利回り=DPS(1株あたりの配当)/株価

益回りは前の会計年度の実績EPSをもとに算出した値です。

銘柄ティッカー株式益回り配当利回り
アップルAAPL2.6%0.7%
ボーイングBA赤字のため算出不可無配当
ウォルト・ディズニーDIS4.6%1.4%(現在配当停止中)
フェイスブックFB2.5%無配当
アルファベットGOOGL3.4%無配当
ジョンソン&ジョンソンJNJ5.9%2.7%
マクドナルドMCD3.6%2.3%
ユニオン・パシフィックUNP4.2%1.9%

ディズニーはコロナ禍を受けてキャッシュを確保するため、2020年度上半期の配当を停止しています。

こうやってみると、やはりアップルの割高感が際立ちます。私が購入したのは2018年の年末でしたが、当時は株式益回り5.8%、逆数のPERにすると17.2倍でした。もちろん値上がりを期待して買いましたが、まさか数年で倍以上になるとは思いませんでした。あまりにも値上がりするので一部売却も検討しましたが、結局今後のさらなる値上がりで機会損失するのを恐れてホールドしたままです。本来、買った銘柄は最低でも10年はホールドするつもりで買っているので従来の計画通りと言えば計画通りなのですが、利益確定の誘惑に駆られることもあります。

やはり私のポートフォリオの中で鬼門はボーイングです。赤字なので益回り算出不可と書いてありますが、これはコロナの影響で赤字に転落したわけではありません。新型機737MAXの欠陥による出荷停止の影響です。2019年度時点で赤字転落しています。
一時、損切りも検討しましたが結局決断できず、ずるずるとホールドしています。損切りするならば他の銘柄の利益確定と同時に行って損益通算を行う損出しも検討しましたが、結局売却して利益確定を検討する銘柄もなく、そのままになっています。こういうとき、長期投資はホールドの言い訳になります。

利回りより益回りを見ましょう

私は利回りよりも益回りを重視しています。というか、利回りは見ていません。
利回りはあなたの持っている株式が1年間のあいだにいくらの現金をあなたのポケットに入れてくれるかの割合です。一方の益回りはあなたの持っている株式がいくらの利益を生み出すかの割合です。
本来の株式投資は会社の一部を部分所有することですから、あなたのポケットにいくら入るかよりも、いくらの利益を生み出すかのほうが重要なはずです。
フェイスブック(FB)やアルファベット(GOOGL)など、利益を生み出しているにも関わらず、無配当の銘柄は、あなたが所有している株式が出した利益をそっくりそのまま会社が預かり、事業に再投資しています。

配当のもっとも不利な点は会社があなたに配当を支払うと、そこから税金が取られてしまうという点です。無配当銘柄であれば、出た利益は会社から動きませんから、税金を取られることなく、そっくりそのまま再投資に回されますが(日本企業のように内部留保が大きいとお金は会社に滞留してしまいますが)、配当は受け取る際に税金が引かれてしまいます。配当にかかる税金は無配当であれば、かかることのないコストです。

さらに利回りは経営陣が配当を増やせば上げることができますが、益回りは利益を増やさない限り、経営陣の思惑のみで上げることはできません。

以前もブログには書きましたが、株式投資の本質は配当ではなく利益というのが私のモットーです。


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