【決算】アップル Q3 ロックダウンの中の売上増で株価上昇

アップル(AAPL)Q3

決算発表 7月30日
【決算概要】

Q3(前年比)市場コンセンサス予想
売上高597億ドル(+11%)522.5億ドル
営業利益率22%(+0.5%)
EPS2.58ドル(+18%)2.04ドル

株価:425.04ドル(7月31日終値)
2019年度EPS:11.89ドル
2020年度EPS(予):12.43ドル Q2終了時点:10.16ドル
PER(実):35.75倍 益回り:2.8%
PER(予):34.19倍 益回り:2.9%
過去10年平均PER:14.55倍 益回り:6.9%

予想を上回る業績で株価上昇

売上高、EPSともに市場予想を大きく上回り、ポジティブサプライズとなって株価は1日で10%も上昇しました。
新型コロナウィルスの影響でアップルストアが休業に追い込まれていたこともあり、前年を下回る業績予想でしたが、まさかまさかのQ3としては過去最高の業績でした。

売上高 単位:百万ドル前年比変動率
Products46,529+9.9%
Services13,156+14.8%

アップルストアが休業していたにも関わらず、Products部門も前年比増になりました。決算カンファレンスコールでは、人々が在宅勤務や自宅学習になったことで、iPadやMacの需要が増加したとクックCEOは話していました。では製品別の売上内訳を見てみましょう。

売上高 単位:百万ドル前年比変動率
iPhone26,418+1.7%
Mac7,079+21.6%
iPad6,582+31%
Wearables, Home and Accessories6,450+23.4%
Services13,156+14.8%

MacとiPadはそれぞれ20%以上、30%以上売上が増加しました。この2つが今回の好業績を牽引したと言っていいでしょう。Wearables, Home and Accessoriesはいまだ20%以上の増加ですが、成長率は鈍化しています。

MacにしてもiPadにしても他社の競合製品と比べると価格は高いです。ロックダウンの真っ只中でこういった高価格の商品の売上を伸ばせるのは、ひとえにアップルのブランド力のたまものだと言えると思います。

Q4(7〜9月期)のガイダンスは示されませんでした。
新型iPhoneは、昨年は9月末に発売されましたが、今年は数週間遅くなると発言がありました。Q4には間に合わないということになります。自宅勤務等によるMacやiPadの需要増もQ3で一巡していると考えられることから、Q4の業績はQ3ほどの好業績は期待しづらいかと思います。

また、1:4の株式分割も発表されました。8月31日から分割された単位での取引が開始されます。

今回の決算はまさにポジティブサプライズでした。決算発表を受けて株価は大幅に上昇しています。コロナの影響を直に受けた四半期でMicrosoftやAmazonが好決算を出すのとはわけが違います。ロックダウン最中にMacとiPadの売上が伸びて好決算になるとは恐れ入りました、というのが31日の市場の反応でしょうか。
以前、アップルはオーバーバリューでは?という意見を書きましたが、こういったアップルのブランド力の底力を見せつけられると売るに売れないというのが本音です。今のバリューではさすがに買い増しをすることはないと思いますが、持ち分に関しては売らずにこのままホールドが得策かなと考えてしまいます。一方でPERは35倍まで上昇しました。過去10年が14倍台だったことを考えるとさすがに割高感は否めません。株価上昇は株主としては嬉しいことですが、悩ましいところです。