アップル(AAPL)Q4
決算発表 10月28日
【決算概要】


株価:1500.00ドル(11月15日終値)
2021年度EPS:5.61ドル
2022年度EPS(予):5.75ドル Q3終了時点:4.38ドル
PER(実):26.74倍 益回り:3.74%
PER(予):26.09倍 益回り:3.83%
過去10年平均PER:15.97倍 益回り:6.26%
半導体不足が長期化
四半期、通年ともに売上高は市場予想に未達、EPSは予想どおりという結果でした。
カテゴリー別売上高を見てみましょう。

iPhone、Mac、ウェアラブルで売上高が市場予想に届きませんでした。
主な理由は半導体不足です。
ティム・クックCEOは半導体不足の見通しについて、半導体不足は今後しばらく続きそうで、いつまで続くのかは不透明だと述べています。
通常、アップルにとってQ1(10-12月期)は書き入れ時で、1年を通して最も売上高が大きい期間です。
これからアメリカでは感謝祭を経てクリスマス商戦が本格化しますが、半導体不足によって需要はあるのに供給できないという状況に陥る可能性が高くなっています。決算カンファレンスでも供給制約による影響は12月期の方が大きくなるだろうと言及されていました。
一方、サービス部門は順調に成長してきています。サービス部門は基本的にモノを売るわけではありませんから、供給の問題が起きたとしても影響は製品販売よりも小さくすみます。
特にApple musicやApple TV+、これら複数のサブスクリプションサービスをパッケージにしたApple Oneの成長は力強いものがあります。
現在のすべてのサブスクリプションの有料会員数は7億4,500万人で、過去1年間で1億6,000人増加しました。
こういったサブスクリプションサービスやApp Storeなど、独自のプラットフォームを活用したサービス事業が、アップルをただのPCメーカー、携帯電話メーカーではなく、付加価値の高いサービスを提供するテクノロジー企業という市場からの評価を担保する要因になっています。
株価は夏場以降、ほぼ横ばいのボックス圏です。

株主還元には引き続き積極的で、Q4の3ヶ月間でも200億ドルの自社株買いと36億ドルの株主配当、計240億ドルの株主還元を実施しています。
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