運用資産額が9兆ドルを突破 ブラックロック 決算 Q1

ブラックロック(BLK)Q1

決算発表 4月15日
【決算概要】

Q1(前年比)市場コンセンサス予想
売上高44.0億ドル(+18.5%)43.0億ドル
営業利益率44.4%(+2.7%<+270bps>)
EPS7.77ドル(+50.9%)7.64ドル

株価:811.45ドル(4月16日終値)
2020年EPS:33.82ドル
2021年EPS(予):36.87ドル

PER(実):23.99倍 益回り:4.17%
PER(予):22.01倍 益回り:4.54%
過去10年平均PER:15.50倍 益回り:6.45%

運用資産額が9兆ドルを突破

前回、2020年Q4(10-12月期)決算で運用資産額が初めて8兆ドルを突破したと記事に書きましたが、なんと今回、早くも9兆ドルを突破しました。

世界的な低金利と世界中の中央銀行による金融緩和が大きく影響していると思われますが、それにしても少し怖いくらいの伸びです。

コロナ前の2019年Q4(10-12月期)と比較しても1.5兆ドル以上も伸びています。

新規の資金流入額は1,720億ドルでした。上のグラフが示すとおり、2019年Q1(1-3月期)以降でもっとも大きい新規資金の流入でした。

資金流入はいつまで続くか

前回の決算記事で低金利がブラックロックの強い追い風になっていると書きました。

今回の新規の資金流入が過去2年でもっとも多かったことが追い風の裏付けになっていると思います。そしてこの傾向はしばらくは続くでしょう。

問題はいつまで続くかという点です。

やはりひとつの大きな目安になるのが長期金利の動向でしょう。私は10年債の利回りを毎日チェックするようにしています。

長期金利は3月に一段高となったあとは落ち着きを取り戻しています。

そしてこの金利動向のカギを握るのがFRBの動きです。現時点ではまだ利上げや金融引き締めについて時期尚早という姿勢をアピールしていますが、アメリカ経済は急速に回復してきているように見えます。

先日発表された小売売上高は10ヶ月ぶりの高い伸びを記録したほか、週次の新規失業保険申請件数は約1年ぶりの低水準となりました。

市場は好調な経済指標をポジティブに織り込んで株価は上昇しましたが、この流れが続けば昨年3月以来続く金融相場の終わりを意識し始めなければなりません。

金融引き締めや利上げが意識され始めれば市場では金利上昇、株価下落といった反応になるかと思いますが、金融緩和の恩恵を受けている銘柄ほど、その下げはきつくなるでしょう。ブラックロックは影響を受けやすい銘柄だと思います。

しかし、ブラックロックのビジネスの基盤は非常にしっかりしたものです。利上げや金融引き締めの局面では業績に短期的な悪影響が出る可能性はあるかもしれませんが、むしろその影響以上に株が売り込まれる可能性もあります。

私は金融相場終了が意識され、ブラックロックの株価が下げた局面では長期目線の買い場になるのではないかと思っています。