ディズニー 動画配信事業の急成長で株価暴騰 Q3決算

ディズニー(DIS)Q3

決算発表 8月4日
【決算概要】

Q3(前年比)市場コンセンサス予想
売上高117.79億ドル(-42%)123.9億ドル
営業利益率営業赤字のため算出不可
EPS0.08ドル(-94%)-0.64ドル

株価:127.61ドル(8月5日終値)
2019年度EPS:5.77ドル
2020年度EPS(予):1.33ドル Q2終了時点:2.22ドル
PER(実):22.12倍 益回り:4.5%
PER(予):95.95倍 益回り:1%
過去10年平均PER:17.76倍 益回り:5.6%

赤字転落も株価暴騰

19年ぶりの赤字転落だそうです。逆に19年前はなぜ赤字になったのか気になるところですが、現在の業績とはあまり関係ないと思うので深追いはやめておきます。
赤字でしたが、調整後EPSは辛うじてプラスを維持しました。決算発表翌日の株価はまさに暴騰でした。後述の配信部門の会員増を好感したものと思われます。
ディズニーは主に4つのセグメントに分かれています。

  • メディアネットワーク(4大ネットワークのABCやケーブルテレビ事業など)
  • パーク
  • スタジオエンタテイメント
  • ダイレクト・トゥ・コンシューマー(ディズニープラス やHuluなどの動画配信事業)

各セグメントの売上と営業利益は以下の通りです。

出典:Disney Earnings Report Q3

パークとスタジオエンタテイメントの売上の落ち込みが大きいです。パークはセグメント単体では約20億ドルの営業赤字でした。
唯一、メディアネットワークは増益でした。

アメリカのプロスポーツ再開は朗報

メディア・ネットワークでは他のセグメントに比べると悪影響は比較的小さかったようですが、アメリカのNBAの中断とMLBの開幕延期はESPNの業績には大きく影響したようです。特にNBAのポストシーズンとファイナルは非常に大きなコンテンツで開催延期の影響は小さくありません。現在はNBAもMLBも再開・開幕しています。NBAはフロリダ のディズニーワールド内の施設で再開しました。選手たちはディズニーワールドのホテルに宿泊しているらしいです。

多くのパークは営業を再開済み

パーク部門はコロナの悪影響を最も受けたセグメントです。現在、上海、パリ、東京、オーランド(フロリダ )では営業を再開(一部のパークは部分的に再開)していますが、カリフォルニア、香港はいまだに休園しています。
アメリカではいまだに1日の感染者数が5万人超、死者数も1,000人を超えている状態です。フロリダ はよく営業を続けているなと個人的には思ってしまうレベルです。
営業を再開しても入場者数などの制限がかかります。このセグメントの業績の完全回復はコロナウィルスが収束しないことには難しいと思います。

『ムーラン』の劇場公開を断念 ディズニープラス(Disney+)でプレミア公開へ

スタジオエンタテイメントは作品の撮影・製作が中断していました。一部は再開しているとのことです。
また、今年の劇場作品の目玉であった『ムーラン』は劇場公開を断念しました。ディスニープラスで9月に公開され、29.99ドルの追加料金を支払えば観られるようになるとのことなんですが、これはどうなんでしょうか?個人的には3,000円出してまで自宅のテレビで観たいとは思わないんですが・・・。

動画配信事業は有料会員数の合計が1億人突破

動画配信事業はコロナのステイホームを追い風に予想以上の伸びでした。四半期末の各サービスの有料会員数は以下の通りです。

Q2Q3変動率
Disney+3,350万人5,750万人+72%
ESPN+790万人850万億人+8%
Hulu3,210万人3,550万人+11%
合計7,350万人1億150万人+38%

すべてのサービスの合計有料会員数が1億人を超えました。ディズニープラス はあっさりとHuluを抜き去りましたね。私はHuluを残すことにあまり意義を感じないのですが、経営陣はHuluはより大人向けのコンテンツを提供することでディズニープラスとの差別化を図りたいとしています。ちなみにNetflixの有料会員数は1億9200万人です。ディズニープラス は快進撃ですが、まだまだNetflixの背中は遠いですね。

ディズニープラス の成長を材料に昨日は8%近く株価が上昇しました。保有株ですが、買い増しのチャンスをうかがっていたので複雑ですが、まだまだアンダーバリューな気が個人的にはしています。この先、押し目があれば買っていこうと思っています。