パーク事業は回復傾向もコロナ前の6割の水準 ウォルト・ディズニー 決算 Q3

ウォルト・ディズニー(DIS)Q3

決算発表 8月12日
【決算概要】

Q3(前年比)市場コンセンサス予想
売上高170.2億ドル(+44.5%)167.6億ドル
営業利益率14.0%(+4.7%<+470bps>)
EPS0.80ドル(+900%)0.55ドル

株価:175.12ドル(月日終値)
2020年EPS:2.02ドル
2021年EPS(予):2.42ドル Q3終了時点:1.91ドル

2022年EPS(予):5.04ドル
PER(実):86.69倍 益回り:1.15%
PER(2021予):72.36倍 益回り:1.38%

PER(2022予):34.75倍 益回り:2.88%
過去10年平均PER:17.16倍 益回り:5.83%

パーク事業は回復傾向

ディズニーは主に4つのセグメントに分かれています。

  • Linear Networks(4大ネットワークのABCやケーブルテレビ事業など)
  • Direct-to-Consumer(ディズニープラス(Disney+) やHuluなどの動画配信事業)
  • Content Sales/Licensing and Other(映画事業やキャラクターライセンス事業など)
  • Disney Parks, Experiences and Products(ディズニーリゾートなどのパーク事業)

各セグメントの売上高は以下の通りでした。

Q3売上高前年比
Linear Networks69.6億ドル+16%
Direct-to-Consumer42.6億ドル+57%
Content Sales/Licensing and Other16.8億ドル-23%
Disney Parks, Experiences and Products43.4億ドル+308%

パーク事業はパンデミックの影響で大打撃を受けました。
世界中のディズニーパークが一時は休園に追い込まれました。

もっとも長く休園をしていたカリフォルニアのディズニーリゾートも今春、ようやく営業を再開することができました。

しかし、日本のディズニーリゾートが人数制限・時短営業を強いられているように、まだまだ本来の水準までは回復していません。

パンデミックの影響を受ける前の2019年Q3(2019年4-6月期)のパーク事業の売上高は65.8億ドルでした。今回の決算の売上高は2年前の65%の水準です。

パーク事業が回復するのはコロナ収束の最終盤まで待たなくてはならないでしょう。まだまだ時間がかかりそうです。

ディズニープラスの加入者増の勢いは維持

パーク事業とは逆にパンデミックを追い風としたのがディズニープラスなどの動画配信事業です。

昨年のQ3以降の各サービスの会員数の推移は以下のとおり。

20′ Q320′ Q4
Disney+5,750万人7,370万人
ESPN+850万人1,030万人
Hulu3,550万人3,660万人
合計1億150万人1億2,060万人
21′ Q121’Q221’Q3
Disney+9,490万人1億360万人1億1,600万人
ESPN+1,210万人1,380万人1,490万人
Hulu3,940万人4,160万人4,280万人
合計1億4,640万人1億5,900万人1億7,370万人

昨年はパンデミック下でのステイホームを追い風に会員数を大きく伸ばしました。

今年に入って一時の勢いは衰えてきましたが、今期もQ2と同程度の伸びを維持しています。

会社側は2024年を目処にディズニープラスの黒字化を目標にしていますが、今のところ順調に成長してきていると言えると思います。


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