決算自体はほぼ市場予想どおりもガイダンスが弱い グッドアールエックス 決算 Q4

グッドアールエックス(GDRX)Q4

決算発表 3月11日
【決算概要】

Q4(前年比)市場コンセンサス予想
売上高1.54億ドル(+36%)1.48億ドル
営業利益率-%
EPS0.08ドル(+33%)0.06ドル
2020通期(前年比)市場コンセンサス予想
売上高5.50億ドル(+42%)5.45億ドル
営業利益率-%
EPS0.34ドル(+48%)0.32ドル

株価:39.05ドル(3月12日終値)
2021年EPS:0.34ドル
2022年EPS(予):0.34ドル
PER(実):114.85倍 益回り:0.87%
PER(予):114.85倍 益回り:0.87%

【2021年Q1ガイダンス】
売上高:1.58〜1.61億ドル 市場コンセンサス予想:1.62億ドル

【2021年ガイダンス】
売上高:7.35〜7.55億ドル 市場コンセンサス予想:7.38億ドル

Q4決算はほぼ予想どおり

Q4(10-12月期)の決算内容はほぼ市場予想に沿ったものでした。

10-12月期はアメリカでも新型コロナウィルスの感染が再拡大した時期です。
グッドアールエックスのアプリは処方せん薬の価格を比較するアプリなので、人々が薬局に行かなければおのずと売上高は落ちてしまいます。

⬆️は処方せんからの売上高の推移のグラフです。
全体の売上高のうち大部分は処方せんからの売上ですが、以前の事業紹介の記事でも言及したとおり、大手スーパーチェーンのクローガー(KR)と組んで、割安で薬が購入できるサブスクリプションサービスも展開しており、処方せん以外からの売上も若干あります。

やはり新型コロナの感染が拡大した昨年のQ2(4-6月期)は売上が大きく下がっています。前期比で11%の落ち込みでした。
しかし、Q3(7-9月期)にはQ1(1-3月期)の水準まで回復し、今回発表されたQ4では前期比で6%増でした。外出自粛の影響が懸念されていた中での数字と考えれば、悪くなかったと思います。

会社全体としてはQ4は2.98億ドルの赤字、2020年通年でも2.94億ドルの最終赤字でした。

月間アクティブユーザー数は560万人で、前年同期比で32%増でした。
さらに前述のサブスクリプションサービスの会員数は80万人で、前年同期比で102%増でした。
サブスクリプションからの現在の売上高はまだまだ少ないですが、伸びしろは大きいと思います。

21年Q1ガイダンスが弱気

決算発表後、株価は10%以上下落しました。若い銘柄なのでボラティリティが高いのは仕方がないかなと思います。

来期21年Q1のガイダンスが弱気だったことが嫌気されたかと思われます。

12月締めの決算発表が3月ですので、GDRXはアメリカの会社にしては決算発表が遅い会社です。
アメリカの会社は決算発表が早い会社が多く、12月締めの決算発表を1月や2月上旬に行っている会社も多くあります。

次回のQ1は1-3月期の決算です。
経営陣には決算発表前の時点で1月、2月の営業速報値が入ってきているはずで、それを前提にしたQ1のガイダンスだと考えられます。Q1の売上高が現在の市場予想に届かない可能性が高く、経営陣は前もってそれを市場に示唆したものと考えられます。

ただ、通年のガイダンスは市場予想より上にありますので、Q2以降は回復していくと経営陣は見ているのだと思います。

株価は下がっていますが、ここでは飛びつかず、次の決算まで様子をみようかと思っています。


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