コロナワクチンの業績への影響は限定的 ジョンソン・エンド・ジョンソン 決算 Q1

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)Q1

決算発表 4月20日
【決算概要】

Q1(前年比)市場コンセンサス予想
売上高223.2億ドル(7.9%)220.1億ドル
営業利益率29.8%(+1.5%<+150bps>)
EPS2.59ドル(+12.6%)2.35ドル

【2021年会社ガイダンス】

今回前回(1月発表)2020年実績
売上高906億ドル – 916億ドル
(+9.7% – 10.9%)
905億ドル – 917億ドル
(+9.5% – 11%)
825.8億ドル
EPS9.42ドル – 9.57ドル
(+17.3% – 19.2%)
9.40ドル – 9.60ドル
(+17.1% – 19.6%)
8.03ドル

株価:166.59ドル(4月21日終値)
2020年EPS:8.03ドル
2021年EPS(予):9.53ドル

PER(実):20.75倍 益回り:4.82%
PER(予):17.48倍 益回り:5.72%
過去10年平均PER:17.80倍 益回り:5.62%

新型コロナワクチンはゴタゴタしているが業績への影響は良くも悪くも軽微

おおむね良好な決算だったと思います。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は最近は新型コロナワクチンのニュースでよく登場する企業です。

アメリカでは食品医薬品局(FDA)による承認も得て、実際に接種も開始されていますが、ワクチン工場でJ&Jとアストラゼネカのワクチン原材料を混合してしまい大量の原材料が廃棄処分になるという製造ミスも発生しています。
さらに血栓の副作用が確認され、一時は接種停止に追い込まれました。

ファイザーやモデルナとは異なり、正直コロナワクチンに関してはゴタゴタしている印象は拭えません。

ワクチンのニュースが出るたびに株価は反応していますが、私は基本的にJ&Jに関してはワクチン関係のニュースは無視しています。J&Jはコロナワクチンを手掛かりに買うような銘柄ではありません。

今回の決算からも分かるとおり、J&Jは四半期の売上高が200億ドル(約2兆2000億円)を超える巨大企業です。
コロナワクチンが業績に与えるインパクトは良くも悪くも限定的です。

医療機器が回復傾向

J&Jは大きく3つのセグメントがあります。

  • 医薬品:処方箋薬や医療用の医薬品
  • 医療機器
  • 一般消費者向け製品:市販薬やリステリン(口腔ケア)、バンドエイドなど

パンデミックでもっとも大きな影響を受けたセグメントが医療機器です。

⬆️は前回2020年Q4の決算資料です。2019年は医療機器セグメントで92億ドルの税引き前利益がありましたが、2020年は半分以下の39億ドルにまで落ち込んでいます。

コロナ禍で世界中の医療体制が逼迫し、不要不急の手術が延期された影響で手術用の医療機器や手術用品の需要が激しく落ち込みました。

今回の決算では大きく落ち込んだ医療機器セグメントの回復が確認されました。

2020年通年で医療機器の売上高は全体の17%でしたが、今四半期では30%まで上昇しました。

ワクチン接種が進めば不要普及とされ延期されていた手術が再開するでしょう。2021年を通して需要の回復が期待されます。