AIやビッグデータを利用して効率化を促進 マクドナルド 決算 Q3

マクドナルド(MCD)Q3

決算発表 10月27日
【決算概要】

株価:249.33ドル(12月3日終値)
2020年度EPS:6.05ドル
2021年度EPS(予):9.41ドル Q2終了時点:7.05ドル

PER(実):41.21倍 益回り:2.43%
PER(予):26.50倍 益回り:3.77%
過去10年平均PER:20.46倍 益回り:4.89%

ロイヤリティ・プログラムを立ち上げ

決算は好調でした。

好調な決算を受けて市場ではEPSのコンセンサス予想が上昇し、株価もあわせて上昇しています。

予想EPSが上昇したことから、株価が上昇したにもかかわらずPERは上昇しておらず、26倍台を維持しています。

アメリカのマクドナルドでは、今年7月にマイマクドナルド・リワードと呼ばれるロイヤリティ・プログラムを立ち上げました。

わかりやすく言えば、スマートフォンを介したポイントプログラムです。

1ドル支払いごとに10ポイントが加算され、たまったポイントで商品と交換することができます。

1,500ポイントでマックチキン、ハッシュドポテト、ソフトクリーム、チーズバーガーのいずれかと、3,000ポイントでフライドポテトMサイズ、ソーセージブリトー、マックチキンナゲット6ピース、アイスコーヒーLサイズのいずれか、といった具合です。

アメリカのマクドナルドにはブリトーがあるんですね、知りませんでした。

さらに獲得ポイントによってレギュラー、シルバー、レッドとランクが上がっていき、最上級のレッド会員では1ドル支払いごとに12ポイント貯まるようになっています。

日本にある楽天やYahooなどの会員プログラムと似た仕組みですね。

ポイントを利用しての販促はもちろん、デジタル化を進めることで「誰が」「どこで」「いつ」「どのようなメニューを」購入したかのデータを収集・分析してマーケティングの効率化を図ろうという狙いもあります。

さらに、スマートフォンの位置情報を利用して、顧客が店に到着するタイミングをAIが予測し、ベストなタイミングで商品を提供できるようになるということです。

マクドナルドでは近年デジタル化に力を入れていて、上記のようなアプリからのビッグデータの利用だけでなく、IBMと組んでAIによる自動注文受付システムなど店舗向けのデジタルインフラ開発も行っています。

マクドナルドのみならず、スターバックス(SBUX)やドミノ・ピザ(DPZ)などアメリカの大手外食企業もデジタル化に力を入れており、同様の取り組みをしているようです。

外から見る限りは単にポイントプログラムが始まったぐらいにしか見えませんが、裏ではAIなど最新技術を駆使したマーケティングやサービスの効率化が進んでいます。


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