メドトロニック 減収幅は縮小 経営陣は回復に楽観的 決算Q1

メドトロニック(MDT)Q1

決算発表 8月25日
【決算概要】

Q1(前年比)市場コンセンサス予想
売上高65億ドル(-13%)54.4億ドル
営業利益率16.5%(-11.7%)
EPS0.62ドル(-51%)0.19ドル

株価:102.59ドル(8月25日終値)
2020年度EPS:4.59ドル
2021年度EPS(予):4.05ドル
PER(実):22.35倍 益回り:4.5%
PER(予):25.19倍 益回り:3.9%
過去10年平均PER:21.40倍 益回り:4.7%

市場予想ほどの落ち込みにはならず

メドトロニックは世界最大規模の医療機器メーカーです。心臓ペースメーカーが有名です。一般的な決算期と異なり、5-7月期がQ1です。

メドトロニックには4つのセグメントがあります。

  1. 心臓・血管系(CVG)
    主力製品の心臓ペースメーカーなどを含む部門
  2. 低侵襲治療(MITG)
    患者への刺激(侵襲)の低い治療を目的とした医療器具等の部門。具体的には外科手術用の器具や人工呼吸器、カプセル内視鏡など。
  3. 修復療法(RTG)
    外科手術支援機器、脊椎インプラント、内視鏡や脳血管内治療機器など
  4. 糖尿病(DIAB)

各セグメントの2020年度の売上内訳は以下のとおりです。

今回の2021年度Q1でもセグメント内訳には大きな変化がありませんでしたので、コロナの影響はすべてのセグメントに満遍なく及んだということかと思います。
売上ベースでは糖尿病セグメントが-5%と最も小さなマイナス幅でした。

前四半期の20年度Q4(2-4月期)では売上高が60億ドル(前年比26.4%減)、EPSが0.58ドル(前年比62.3%減)だったので前四半期よりは減収幅は縮小したと言えます。

コロナの影響で緊急性の低い手術が延期になったことが売上減につながったとのことです。経営陣は世界的な販売は回復してきていると楽観的な見通しを示しました。一方、2021年度の通期の業績見通しの発表は見送られました。

減収幅が市場予想よりも小さかったことや経営陣の楽観的な見通しから決算発表後、株価は上昇しています。


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