回復基調も足元では減速か メドトロニック 決算 Q2

メドトロニック(MDT) Q2

決算発表 11月24日
【決算概要】

Q2(前年同期比)市場コンセンサス予想
売上高76.5億ドル(-0.8%)70.8億ドル
営業利益率22.3%(-5.8%<-580bps>)
EPS1.02ドル(-22.1%)0.80ドル

株価:114.06ドル(11月24日終値)
2018年EPS(参考):5.22ドル
2019年EPS:4.59ドル
2020年EPS(予):4.05ドル Q3終了時点:1.64ドル
PER(実):24.85倍 益回り:4.0%
PER(予):28.16倍 益回り:3.6%
過去10年平均PER:20.42倍 益回り:4.9%

Q1に引き続き回復基調強まる

パンデミックによって人々が不要不急の通院や手術を控えたことにより、メドトロニックの業績はダメージを受けました。
前四半期のQ1(5-7月期)には回復の兆しを見せ始めていましたが、今期Q2(8-10月期)ではその回復基調が強まりました。
売上高、EPSともにコンセンサス予想を上回りました。

メドトロニックには4つのセグメントがあります。

  1. 心臓・血管系(CVG)
    主力製品の心臓ペースメーカーなどを含む部門
  2. 低侵襲治療(MITG)
    患者への刺激(侵襲)の低い治療を目的とした医療器具等の部門。具体的には外科手術用の器具や人工呼吸器、カプセル内視鏡など。
  3. 修復療法(RTG)
    外科手術支援機器、脊椎インプラント、内視鏡や脳血管内治療機器など
  4. 糖尿病(DIAB)

それぞれのQ2のセグメントの売上高と前年比は以下のとおりです。

セグメント売上高前年比
心臓・血管系(CVG)27.3億ドル-4.6%
低侵襲治療(MITG)22.9億ドル+6.7%
修復療法(RTG)20.7億ドル-2.3%
糖尿病(DIAB)5.7億ドル-3.7%

全体の業績は回復基調にあるものの、4つのセグメントのうち、前年の売上高を上回ったのは低侵襲治療(MITG)セグメントのみでした。

まだまだ回復の道半ばといったところでしょうか。
しかも足元では新型コロナウィルスの感染が再拡大しています。Q3は回復幅が小さくなり厳しい決算になる可能性があります。


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