退屈だが安定した業績 マコーミック 決算 Q1

マコーミック(MKC)Q1

決算発表 3月30日
【決算概要】

Q1(前年比)市場コンセンサス予想
売上高14.8億ドル(+22.2%)13.8億ドル
営業利益率17.7%(+1.6%<+160bps>)
EPS0.72ドル(+33.3%)0.58ドル

株価:89.08ドル(4月5日終値)
2020年EPS:2.83ドル
2021年EPS(予):3.00ドル

PER(実):31.48倍 益回り:3.18%
PER(予):29.69倍 益回り:3.37%
過去10年平均PER:23.38倍 益回り:4.28%

業績は安定的

マコーミックは世界でスパイス、シーズニングシェア1位の会社です。

ビジネスセグメントは大きく、一般消費者向けのコンシューマー部門とレストランなどの業務用のフレーバー部門の2つに分かれます。

コロナ禍で業務用のフレーバー部門は打撃を受けた一方で、家庭で調理する機会が増えたことからコンシューマー部門は売上を伸ばしました。この傾向はアメリカで感染が拡大した昨年2月以降、1年を通して共通しているものです。

今回の決算も特段のサプライズはありませんでした。

決算スライドを見ていて気になったのは、環境問題への取り組みをアピールしていた点です。
スパイスメーカーなので、もともとCO2排出など環境問題とは関わりの薄い企業だと思っていましたが、今回の決算では環境面での持続可能性を重視した企業であることがアピールされていました。

具体的には商品パッケージをリサイクル可能なものに置き換える、工場の使用電源を再生可能エネルギーでまかなうといった取り組みがアピールされていました。このあたりはまさに世相だと言えると思いますが、こういった環境問題への取り組みとアピールは今後、重要になってくるでしょう。
環境問題を軽視しているという印象はブランドイメージを毀損させます。一般消費者向けのビジネスならば尚更、ブランドイメージは重要です。

食品メーカーで、しかもスパイスというニッチな商品に特化した会社のなので、業績は良い意味でも悪い意味でも安定しています。決算でのポジティブサプライズもネガティブサプライズも基本的には少ない銘柄だと思います。
投資をして、決算をフォローしていてもIT系のグロース株のようなエキサイティングなことはほぼないでしょう。そういった意味では退屈な銘柄です。

しかし、少しづつ一歩一歩着実な成長が見込める銘柄であると思います。過去の株価推移を見てもそのような推移をしています。

地味ではありますが、持続的な成長は十分に見込める会社だと思います。


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