コロナ禍が逆風どころか追い風になっている マイクロソフト 決算

マイクロソフト(MSFT)Q1

決算発表 10月27日
【決算概要】

Q1(前年同期比)市場コンセンサス予想
売上高371.5億ドル(+12%)357.2億ドル
営業利益率42.7%(+4.3%<+430bps>)
EPS1.82ドル(+32%)1.54ドル

株価:213.25ドル(10月27日終値)
2020年EPS:5.76ドル
2021年EPS(予):6.45ドル
PER(実):37.02倍 益回り:2.7%
PER(予):33.06倍 益回り:3.0%
過去10年平均PER:20.06倍 益回り:5.0%

コロナ禍が逆風どころか追い風になっているマイクロソフトのビジネス

セグメント別の売上と成長率です。(単位=百万ドル)
※端数を四捨五入しているので合計の数字の下一桁がずれています。

2020 Q1前年同期比
Productivity and Business Processes123億ドル+11%
Intelligent Cloud130億ドル+19%
More Personal Computing118億ドル+6%
合計372億ドル+12%

Productivity and Business Processes・・・Word、ExcelなどのOffice製品やLinkedInなど
Intelligent Cloud・・・アジュールなどのクラウドサービスやサーバー向け製品
More Personal Computing・・・WindowsやXboxなどの個人向け製品

マイクロソフトというとWindowsやOfficeなどのOSやPCソフトを連想しがちですが、今や成長の中心はクラウド事業です。アマゾンも通販(Eコマース)が連想されがちですが、成長の中心はクラウドビジネスのAWSです。両社、世間のイメージと実際の成長エンジンが違うという面は似ていると思います。

決算発表後には各社、経営陣が決算説明会(アメリカでは電話会議方式)を行いますが、サティア・ナデラCEOが事業進捗を説明する際に一番最初に行うのがクラウドサービスのアジュールです。説明する順番からもマイクロソフトにとってクラウドビジネスがいかに重要で重視しているかが垣間見えると思います。

コロナ禍はマイクロソフトのすべてのセグメントに対してポジティブに作用しています。

しかも、感染が収束してもリモートワークへの流れは今後も止まらないと思います。リモートワークが世の中に広がれば広がるほど、アジュールやグループチャットソフトのチームズなどへは追い風となるでしょう。

株主還元として95億ドルを自社株買いと配当に費やしたと発表しました。増収増益なので当たり前といえば当たり前かもしれませんが、コロナ禍でもしっかりと株主還元を行っています。

最後に、来期(10-12月期)のガイダンスが発表されました。発表された売上高ガイダンスは以下の通り。

Q2ガイダンス
Productivity and Business Processes127.5億ドル〜130億ドル
Intelligent Cloud135.5億ドル〜138億ドル
More Personal Computing132億ドル〜136億ドル
合計395億ドル〜404億ドル

来期売上高の市場予想は404億ドルなので市場予想よりも弱気だとして時間外では売られているようです。時間外では-1.6%程度で推移しています。