マイクロソフト(MSFT)Q1
決算発表 10月26日
【決算概要】

株価:336.06ドル(11月5日終値)
2021年EPS:7.97ドル
2022年EPS(予):9.20ドル
PER(実):42.17倍 益回り:2.37%
PER(予):36.53倍 益回り:2.74%
過去10年平均PER:23.72倍 益回り:4.22%
【2022年Q2ガイダンス】
売上高:501.5億〜510.5億ドル 市場予想:508.1億ドル
もはや製品販売よりもサービス部門が主力
マイクロソフトというと、ウィンドウズOSやオフィスなどのソフトウェア、Xboxなどゲーム機のイメージが強いかもしれません。
しかし、売上高ベースでは製品販売は166.3億ドル、クラウドなどのサービス部門からの売上高は286.9億ドルともはやサービス部門が主力です。
10年ほど前まではマイクロソフトはソフトウェアの会社だと認識されていました。ソフトウェアの分野では確固たる地位を築いてはいましたが、利益率はそれほど高いビジネスではなく、成長性も限られることからPER10倍台前半の企業でした。
現在のサティア・ナデラCEOが就任以降、クラウドやソフトウェアのサブスクリプションなど、サービス部門にビジネスの比重を移し、現在の高成長・高PERの会社に生まれ変わりました。
今期の売上高の内訳を見ても、クラウドが稼ぎ頭で成長を牽引していることがよくわかります。

Productivity and Business Processes・・・Word、ExcelなどのOffice製品やLinkedInなど
Intelligent Cloud・・・アジュールなどのクラウドサービスやサーバー向け製品
More Personal Computing・・・WindowsやXboxなどの個人向け製品
前回の決算記事では『PER35倍は割高なのか?』と題しましたが、この記事の執筆以降、株価は2割近く上昇しています。

マイクロソフトは株価やチャート、PERをみると一見割高に見えるので、ここ数年悩みつつも投資に踏み切れずにいますが、株価は常に右肩上がりで上昇し続けています。
個別株投資の難しさをまじまじと思い知らされている銘柄の一つです。
株価上昇の要因は成長だけでなく、積極的な株主還元も寄与していると思います。7-9月期の3ヶ月間で配当と自社株買いあわせて109億ドルの株主還元を実施しました。
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