今の成長の勢いがいつまで続くか マイクロソフト 決算 Q3

マイクロソフト(MSFT)Q3

決算発表 4月27日
【決算概要】

Q3(前年比)市場コンセンサス予想
売上高417.1億ドル( +19.1%)410.3億ドル
営業利益率40.9%(+3.9%<+390bps>)
EPS1.95ドル(+39.3%)1.78ドル

株価:252.18ドル(月日終値)
2020年EPS:5.76ドル
2021年EPS(予):7.69ドル

PER(実):43.78倍 益回り:2.28%
PER(予):32.79倍 益回り:3.05%
過去10年平均PER:22.24倍 益回り:4.50%

全体的には良好な決算

前回の決算ほどのポジティブサプライズはありませんでしたが、全体的には好調な決算だったと思います。しかし株価は決算発表後、下落しています。それだけ市場の期待が大きかったということかもしれません。

セグメント別の売上と成長率を見てみましょう。

2020 Q2前年同期比
Productivity and Business Processes135.5億ドル+15.4%
Intelligent Cloud151.2億ドル+23.1%
More Personal Computing130.4億ドル+18.5%
合計417.1億ドル+19.1%

Productivity and Business Processes・・・Word、ExcelなどのOffice製品やLinkedInなど
Intelligent Cloud・・・アジュールなどのクラウドサービスやサーバー向け製品
More Personal Computing・・・WindowsやXboxなどの個人向け製品

前回の決算に引き続き、クラウド部門が成長を牽引しました。リモートワークの流れが世界中で続いていることが追い風になっていると思われます。
ゲーム部門も好調でXbox関連の売上は前年同期比34%増でした。

経済活動正常化で増益幅は一服するか

マイクロソフトもアマゾン(AMZN)同様、パンデミックによるステイホーム・リモートワークの流れを追い風に過去1年、増収増益を果たしてきた会社です。
この先12ヶ月も引き続き過去12ヶ月と同じレベルの成長を維持することは、いくら天下のマイクロソフトと言えど簡単なことではないと思います。

以前、『リスクを取らないリスク』の記事で書いたように、株式投資のリターンはリスクを取った見返りとして享受できるものです。この先12ヶ月もこの成長の勢いが維持できれば、株主はリスクを負った分、株価上昇という形でリターンを得ることができます。

マイクロソフトがこの先12ヶ月もこの勢いを維持できるかどうかは誰にもわかりません。当事者である経営陣でもそうなるか断言できないと思います。

株価は上昇を続けているので一見、割高に見えがちですが、予想PERは32倍台とそこまで割高というわけではありません(割安でもありませんが)。
長期では伸びていく会社だと思いますが、この先12ヶ月は難しい相場になりそうです。


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