決算発表が退屈なことがこの会社の強み P&G決算 Q1

プロクター・アンド・ギャンブル(PG) Q1

決算発表 10月20日
【決算概要】

Q1(前年同期比)市場コンセンサス予想
売上高193.2億ドル(+9%)183.5億ドル
営業利益率27.3%(+3.2%<320 bps>)
EPS1.63ドル(+20%)1.41ドル

【ガイダンス】
2021年会社見通しEPS:5.38ドル-5.53ドル

株価:142.48ドル(10月20日終値)
2020年EPS:5.12ドル
2021年EPS(予):5.4ドル
PER(実):27.83倍 益回り:3.6%
PER(予):26.39倍 益回り:3.8%
過去10年平均PER:18.23倍 益回り:5.5%

退屈な決算発表

売上高、営業利益率、EPSすべて好調な決算でした。2021年の会社のガイダンスはEPSベースで3%〜7%の範囲での成長見通しから5%〜8%の成長見通しへ上方修正されました。

正直、P&Gの決算発表は退屈です。業績は好調ですが、良くも悪くもサプライズがありません。決算カンファレンスコールでの経営陣の発言もほかの会社と比べると手短です。冒頭に10分程度発言があり、すぐに質疑応答に入ります。

しかし、それこそがこの会社の強みだと思います。
扱っている製品は生活必需品ですから、経済状況が悪くなろうとあまり影響を受けません。逆に好景気でも売上が急上昇することはありません。

いかなる物事も見方によって良し悪しが真逆になります。P&Gは悪く言えば退屈な銘柄です。決算発表などであっと言わせるような新技術や新製品が登場することはありません。
一方で、見方を変えれば安定しています。事実、コロナ禍でも業績への影響はほぼありませんでした。この会社は6月決算の会社ですが、2020年6月期の決算は後半の2四半期がコロナ禍にあったにもかかわらず、前年比で増収増益でした。

今現在、アメリカの10年物の国債の利回りはおよそ0.8%です。ここ数日でまたじわりじわりと上げてきました。
P&GのPERはおよそ26倍です。生活必需品銘柄でPER26倍は高く見えるかもしれません。過去の平均PERが約18倍なのでそれと比較しても確かに割高です。
しかし、アメリカの10年物の国債と比較すればはるかに割安だと思います。PER26倍ということは株式益回りで3.8%程度です。配当利回りでも2.23%あります。個別銘柄ですから国債並みの安定感とはいきませんが、個別銘柄の中で安定感は指折りだと思います。
もし今、投資するなら国債かP&Gかと問われれば、私は迷いなくP&Gを選択すると思います。

と言いつつも今までのところ、個人的には買えていないのが実情です。いつかいつかと思いつつ、いつまでも手を出すことができていません。まさに、言うは易く行うは難しです。