2021年ガイダンスをわずかに上方修正 ロイヤリティ・ファーマ 決算 Q1

ロイヤリティ・ファーマ(RPRX)Q1

決算発表 5月11日
【決算概要】

修正後現金受領高 Adjusted Cash Receipts = 売上高
修正後キャッシュフロー Adjusted Cash Flow = 利益 
修正後キャッシュフロー/修正後現金受領高 = 利益率 に相当

2021 Q1(前年比)2020 Q1
修正後現金受領高
(Adjusted Cash Receipts)
5.24億ドル(+9%)3.82億ドル
修正後キャッシュフロー
(Adjusted Cash Flow)
4.09億ドル(+5%)2.98億ドル
修正後キャッシュフロー/修正後現金受領高78.1%(+0.1%<+10bps>78.0%
一株あたり修正後キャッシュフロー0.67ドル(+39.6%)0.48ドル

株価:40.70ドル(5月21日終値)
2020年一株あたり修正後キャッシュフロー:2.44ドル
株価キャッシュフロー倍率(一般銘柄のPERに相当):16.68倍 

上の倍率をもとにした益回り:6.00%

【2021年ガイダンス】
修正後現金受領高(現段階で公表されてない新規取引からの入金を除く):19.4〜19.8億ドル(前年比8〜10%)

前回決算時のガイダンス:19.1〜19.6億ドル(前年比6〜9%)

2021年コンセンサス予想EPS(参考値):2.69ドル
2021年予想PER(参考値):15.13倍 予想益回り:6.61%

HIV Franchiseの特許権は2021年中に失効

ロイヤリティ・ファーマは新薬開発に出資をして特許権の一部を取得し、売上の一部をロイヤリティとして受け取るというビジネスモデルの投資会社です。
ビジネスの詳しい分析は以前、記事にしたのでそちらをご参照ください。

新薬の特許権からロイヤリティを得るというビジネスモデルの性格上、会計上の売上や利益ではなく、特許権のロイヤリティとしていくらの現金を受け取ったか(=修正後現金受領高 Adjusted Cash Receipts)とそこから人件費などの諸経費を差し引いたキャッシュフロー(=修正後キャッシュフロー Adjusted Cash Flow)がより重要となってきます。

毎回の決算プレゼンテーションでお金の流れがわかりやすく図で示されています。

今期の修正後現金受領高は前年比+9%と、2021年の会社側のガイダンスに沿った成長率を示しています。

⬆️は各製品別のロイヤリティ収入のグラフです。
各製品がどういった薬なのかについては事業概要を説明した記事に製品一覧を掲載してありますのでそちらをご参照ください。

HIV FranchiseというHIV向けの製品群が前年比-45%となっていますが、こちらは2021年中に特許権が切れることになっており、ロイヤリティ収入の激減はその影響だと思われます。

さらに来年2022年には、グラフ中にもあるDPP-IV Franchiseという糖尿病の治療薬群の特許権が切れることになっています。

良くも悪くもコロナの感染拡大など短期的な材料が業績に与える影響の小さい会社です。また、複数の新薬特許権に分散投資をしている性格上、業績の急成長は望みづらい会社でもあります。