市場の目線は22年の業績へ ビザ 決算 Q2

ビザ(V)Q2

決算発表 4月27日
【決算概要】

Q2(前年比)市場コンセンサス予想
売上高57.3億ドル(+0.7%)55.5億ドル
営業利益率62.6%(-4.6%<-460bps>)
EPS1.38ドル(-0.7%)1.27ドル

株価:225.48ドル(5月10日終値)
2020年EPS:5.04ドル
2021年EPS(予):5.62ドル

PER(実):44.74倍 益回り:2.24%
PER(予):40.12倍 益回り:2.49%
過去10年平均PER:29.28倍 益回り:3.42%

業績の完全復調は2022年

全体の決済額は前年比で11%増、決済件数は8%増でした。一方、国境をまたいだ決済額は引き続き前年比マイナスの水準です。

こちらは決済額の月次の前年比成長率のグラフですが、3月、4月に急激に伸びています。言うまでもないかもしれませんが、昨年の3月、4月は新型コロナの感染拡大で、世界的に経済活動がストップしたため、クレジットカード・デビットカードの決済額が急激に落ち込みました。急激な伸長は急激に落ち込んだ分を差し引いて考える必要があります。

出典:Seeking Alpha

⬆️はビザのEPSの推移のグラフです。

2019年の実績EPSは5.44ドルでした。2020年の実績EPSは5.04ドル、2021年の予想EPSは5.62ドルです。

市場のコンセンサス予想では2021年にやっと2019年の水準まで回復できるとみられていますが、本来あったはずの2020年、2021年の成長分を加味すると、本来の水準までは回復できていません。

一方、2022年の予想EPSは7.05ドルです。2021年の予想EPSと比較すると25%成長の見通しです。
2022年には経済も完全に正常化し、人々は海外旅行に出かけられるようになるだろうという見通しが反映されているものだと思います。

一見、2021年の予想PERが40倍なので割高に見えるかもしれませんが、市場の目線は2022年に向かっていると思います。
前回の決算時にも掲載しましたが、参考までに2022年の予想EPSをもとにした予想PERと株式益回りを算出すると以下のようになります。

2022年予想EPS:7.05ドル(2021年予想EPS比+25.4%)
PER:31.98倍 益回り:3.13%

ちなみに前回決算時の3ヶ月前は以下のような数字でした。

【2021年2月時点】
株価:198.36ドル(2月1日終値)
2022年予想EPS:6.89ドル(2021年予想EPS比+25.3%)
PER:28.79倍 益回り:3.47%

予想EPSは6.89ドルから7.05ドルへ2.3%上昇していますが、株価も14%近く上昇しています。
中期目線(目先1〜2年)での株価上昇は2022年のEPSをどこまで伸ばせるかにかかっていると思います。