決済額はコロナ前の水準を大きく上回るも経営陣は警戒感を崩さず ビザ 決算 Q3

ビザ(V)Q3

決算発表 7月27日
【決算概要】

Q3(前年比)市場コンセンサス予想
売上高61.3億ドル(+26.7%)58.5億ドル
営業利益率66.6%(+4.2%<+420bps>)
EPS1.49ドル(+40.6%)1.34ドル

株価:238.07ドル(8月10日終値)
2020年EPS:5.04ドル
2021年EPS(予):5.63ドル

PER(実):47.24倍 益回り:2.12%
PER(予):42.29倍 益回り:2.36%
過去10年平均PER:30.03倍 益回り:3.33%

決済数・決済額ではおおむねコロナ前を上回る水準まで回復

全体の決済額は前年比で34%増、決済件数は39%増でした。

⬆️はアメリカ国内の決済額の推移グラフです。
昨年4月にはパンデミックによる経済活動の停止によって大幅に下ぶれした分、今年は反動もあり前年比50%を超える大幅な上昇となっています。
さらに今年3月に成立した追加経済対策の影響もあったでしょう。この追加経済対策には国民一人当たり1,200ドルの現金給付も含まれていました。さらにワクチン接種の進展によって人々が外出する機会が増えたことも追い風になったと思われます。

2020年と比較するとどうしてもブレが生じてしまうので、では2019年と比較してみたらどうだ、ということで比較をしたグラフが⬆️のグラフです。

週間の決済額を2019年比で表していて、全体の決済額では130%前後で推移しています。決済額ベースでもすでにコロナ前をコンスタントに上回っていることがわかります。

一方で目先は不透明感が漂います。
アメリカ国内でもデルタ株の蔓延が進み、感染者数が増加してきています。今のところ、入院が必要な中等症以上の患者の多くはワクチン未接種の人たちで、ワクチンの効果で死者数も低く抑えられているので経済への影響は限定的と考えられていますが、今後もし死者数が上昇に転じてくることがあると経済への影響は避けられなくなってきてしまいます。

今回も経営陣はコロナを理由にガイダンスの公表を見送りました。まだまだ警戒感を完全に解いてはいないということだと思います。


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