ヴィーヴァ・システムズ(VEEV)Q1
決算発表 5月27日
【決算概要】
Q1(前年比) | 市場コンセンサス予想 | |
---|---|---|
売上高 | 4億3,357万ドル(+28.6%) | 4億1,012万ドル |
営業利益率 | 41.8%(+3.3%<+330bps>) | – |
EPS | 0.91ドル(+37.9%) | 0.78ドル |
株価:291.34ドル(5月28日終値)
2021年EPS:2.94ドル
2022年EPS(予):3.24ドル
PER(実):99.10倍 益回り:1.00%
PER(予):89.92倍 益回り:1.11%
【2022年Q2ガイダンス】
売上高:4億5,000万〜4億5,200万ドル 市場予想:4億2,869万ドル
EPS:0.85〜0.86ドル 市場予想:0.80ドル
【2022年ガイダンス】
売上高:18億1,500万〜18億2,500万ドル 前回:17億5500万〜17億6,500万ドル
市場予想:17億7,000万ドル
EPS:3.49ドル 前回:3.20ドル
市場予想:3.24ドル
好調な決算と強気なガイダンスで株価上昇
ヴィーヴァ・システムズは製薬会社の営業担当者であるMR(Medical representative)と医師や薬剤師などの医療従事者をつなぐクラウドCRM(Customer Relationship Management)サービスを提供している会社です。
売上はソフトやクラウドサービスのサブスクリプションによる売上と単発のサービス提供による売上の2つに分けられます。
さらにサブスクリプションの製品セグメントは大きく2つに分けられています。
Veeva Commercial Cloud・・・製薬会社向けの顧客管理プラットフォームやクラウドサービスを中心としたセグメント
Veeva Vault・・・Precision Medicine(精密医療)および臨床試験向けのプラットフォームを中心としたセグメント
Veeva Commercial Cloudは製薬会社の営業担当者であるMRとその顧客である医師や薬剤師などをつなぐ顧客管理プラットフォームのVeeva CRM SuiteやクラウドサービスのVeeva Data Cloudなどが含まれます。
一方のVeeva Vaultはオーダーメイド療法とも言われる精密医療(患者個人の細胞を遺伝子レベルで分析し、投薬・治療を行うこと)や臨床試験のデータ管理や文書管理に特化したプラットフォームのVault Clinical Suiteを中心としたセグメントです。
前回決算時に示されていたQ1のガイダンスは以下のとおりです。
【2022年Q1ガイダンス】
売上高:4.08〜4.10億ドル 市場コンセンサス予想:4.1億ドル
EPS:0.77〜0.78ドル 市場予想:0.78ドル
売上高、EPSともにガイダンスを大きく上回る決算でした。
主力のサブスクリプションからの売上高は前年比で26%増でした。
来期Q2と2022年通年の新しいガイダンスも示されました。
通年のガイダンスは大きく上方修正され、予想EPSは前回のガイダンスから9%引き上げられました。
株価も決算発表の翌日、10%の大幅上昇で取引を終えています。

予想EPSが9%上方修正された上での10%の株価上昇なので、素直にほぼそのまま株価に反映されたと反映されたと見ていいと思います。
来季以降も引き続き好調な業績が期待できるでしょう。
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