株式の本質は利益にあり

コロナ の影響でマスクは以前ほど安く買えなくなっています。
コロナ 前は100円ショップで10枚100円で買えましたが、今では100枚で3000円〜4000円でしょうか。需要と供給のバランスが崩れたことから3倍から4倍に値上がりしたようです。
また、任天堂スイッチが品薄でなかなか買えないそうです。メルカリなどでは5万円で取引されることもあるとか。
マスクもスイッチも以前の感覚で考えたら「高い!」と感じるかもしれません。
なぜ人々は「高い!と感じるのでしょうか?
それは任天堂スイッチには販売元の任天堂が決めた定価があって、その定価を大きく上回るからです。マスクの定価はあまりピンときませんが、相場の値段というのがなんとなくわかります。以前は10枚で100円が相場でした。マスクをお店で買ったことのない人は相場にはピンとこないかもしれません。

昔、カップラーメンは1個400円くらいと発言して物議を醸した総理大臣がいましたが、彼もカップラーメンを自分でスーパーで買ったことがないか、あったとしても値段を見ずに買っていたのだと思います。なので相場がいくらなのかわからないからカップラーメン1個が400円というトンチンカンな発言をしてしまったのでしょう。

では株式はどうでしょう?
たとえば、アップルの株価は昨日終値時点で303ドルですが、これは高いのでしょうか、安いのでしょうか?

私は株価の水準を決めるのはその本質的価値に準ずると考えています。
では株式の本質的価値はなんでしょうか?

それは利益です。
以前、株式を説明する記事で株式の本質とは、
・株式を所有するということはその会社の事業の一部を所有するということ
・株主はその会社の利益の一部を配当金などで還元されることにより、儲かるということ
であると書きました。
株式会社は利益追究集団であり、株主は儲けるために株を買うわけですから、その本質的価値は利益です。
利益をもって株価水準を測る指標にPER(株価収益率)があります。

PER = 時価総額/利益 = 株価/EPS(1株あたりの利益)

時価総額=株価×株数
ですから、すべての利益を株数で割ったEPS(1株あたりの利益)で株価を割れば、時価総額をすべての利益で割った数字とイコールになるわけです。

PERは〜倍という単位で表現されます。
株価が100円でEPSが10円だった場合、株価は利益の10倍だということです。
私はいつもさらにその逆数の株式益回りも併せて考えるようにしています。
つまり、

株式益回り = 利益/時価総額 = EPS/株価

です。
先ほどの株価が100円、EPSが10円の例えの場合、
10/100=10%ということです。
100円の株式を持っていたら、10%の利益が生み出されるということです。

これと似た指標に配当利回りというものがあります。

配当利回り=DPS(1株あたりの配当)/株価

というものです。
私は配当利回りよりも株式益回りを重視しています。というか、配当利回りはほぼ気にしていないです。
なぜならば、先ほどから何度も繰り返している通り、株式の本質は利益にあるということと、配当は経営陣のさじ加減で増やすことも減らすこともできるからです。
100の利益のうち、すべてを配当に回すこともできますし、5を配当に回し、残りの95を設備投資や自社株買い、内部留保に回すことだってできます。

投資の記事やブログを見ると、配当利回りは非常によく話題に上がっていると思います。
それは配当利回りは直接、株主のインカムになるからです。
配当利回り1%の株を100万円持っていた場合、毎年1万円が配当金として株主に振り込まれます。

一方、株式益回りは直接のインカムにはなりません。益回り1%の株を100万円分持っていたとしても、配当金が0であれば、直接のインカムは0です。
しかし、利益は一時的に内部に留保されることはあっても確実に投資に回されるか、株主に還元されます。
そして利益は株式の本質ですから、いずれは株価に織り込まれていきます。ただ、それが織り込まれるのは1年後かもしれませんし、5年後かも、10年後かもしれません。利益が織り込まれる前に株式を売却してしまうというのは非常にもったいないということになります。
買値は常に大事ですが、長期で保有していくことが最も大切ということです。