2100年予測 日本もすごいけど将来性はアメリカには勝てないと思う

ワシントン大学などの研究者によって2100年の世界の人口動態と経済状況を予測した研究結果が発表されました。
2100年は今年生まれた赤ちゃんが80歳になる年です。2100年は私が112歳になる年なので、おそらくもう生きてこの世にはいないであろう時代です。

発表された研究結果によると、2100年の日本の人口は約6000万人、現在の人口水準からすると半減するという計算になります。

2017年現在の世界の人口トップ3は中国、インド、アメリカの順です。このうち、中国の人口は2020年代にはピークアウト、それ以降は年々減少していく見込みになっています。インドは2050年前にピークアウトし、その後は減少に転じます。現在のトップ3のうち、アメリカのみが緩やかではありますが、2100年まで増加していく予測になっています。
2100年には2017年の7位からナイジェリアが2位に、18位のコンゴが6位に、13位のエチオピアが8位に、14位のエジプトが9位に、24位のタンザニアが10位に、それぞれ上昇する見込みで、人口増加・経済成長のメインプレーヤーは現在のBRICSからアフリカ諸国へ移っていくと予測されています。

一方、GDPのランキングは人口ほど大きく変動しません。

現在1位のアメリカと2位の中国は2035年頃に順位が入れ替わりますが、その後、2098年ごろにふたたびアメリカが首位に返り咲くと予測されています。21世紀半ば頃までにはインドが3位に浮上しますが、4位以下は日本、ドイツ、フランス、イギリスと今日の先進主要国が名を連ねます。アフリカの新興国からはナイジェリアが9位に入ります。

日本が80年後も世界4位の経済大国であるというのはある意味すごいことだと思いました。日本が人口半減でもある程度のGDPを維持できるということは、その分一人当たりのGDPが大きくなるということです。つまり、昨今政策課題とされる生産性が向上させることが必要で、それはある程度達成できるだろうということです。

2020年現在、投資するならどの国?

単純に人口増加が見込める国に投資をすればいいというものでもありません。アフリカ諸国はこの先、急成長が期待できますが、株式市場や法制度が未熟で、まだ個人投資家が検討できる投資対象ではないと思います。ナイジェリアは2100年頃になれば、新興国として投資対象候補に上がってくるかもしれません。

すると、先進国ではアメリカ、日本、欧州、新興国としては中国、インドが主な投資先となってくるかと思いますが、相対的に比較するとやはりアメリカの魅力が頭ひとつ抜けているかと思います。

アメリカは言わば先進国と新興国のいいところ取りをしているような状態と言えるからです。
先日、中国のスタバといわれたラッキンコーヒーが不正会計で上場廃止になりましたが、先進国での不正会計のリスクは新興国より低いです。会計制度や法整備がしっかりしているからです。特にアメリカの財務会計の透明性や法制度の充実度は世界最高水準です。
先進国のうち、この先の人口増加が見込めるのはアメリカのみです。2100年は少しスパンが長すぎるので、2050年で考えても人口増加が期待できる主要国はアメリカとインドのみです。

最近、一連のアメリカ株投資ブームで「日本株はダメだ!」みたいな論調をたまに目にすることがありますが、私はそうは思いません。人口が半減した2100年でもGDPで世界4位に残れる経済の地力が日本にはあると思います。ただ、アメリカ株と相対的に比較すると、やはり国内内需の拡大が見込めて、イノベーションの中心地であるアメリカのほうが魅力的に見えてしまいます。日本株がダメだとは思わないけど、アメリカ株のほうが魅力的だと思う、ということです。

ブログを始めた初期のころ、「なぜ米国株式投資なのか?」という記事を書きましたが、その中でアメリカ株を選ぶ理由として、アメリカの人口増加を理由に挙げました。

出典:国連HP

記事の中で国連の人口予測のグラフを示しましたが、グラフでは2100年頃のアメリカの人口は3億5000万人超〜5億人超が予測範囲として示されています。今回の予測では3億3600万人と予測されているので、国連の予測より保守的です。国連の予測では2050年を過ぎても人口推移は基本的に上昇基調ですが、今回の予測では2050年を過ぎると微増か横ばいと予測されています。

それでも今日の主要先進国でこの先、人口増加が見込めるのはアメリカだけです。投資先として相対的に比較すると、やはり人口増は大きなアドバンテージになると思います。