半沢直樹と自民党総裁選 みんななんだかんだ権力闘争がお好き

めっちゃ今更感ありますが、半沢直樹(前回シリーズ)を見始めました。見始めたら止まらなくなる中毒性がありますね。

今まで、いろいろな人から面白いという声を聞いていましたが、「銀行の話でしょ?」と思って手を出してきませんでした。株式投資には興味がありますが、銀行の与信判断にはあまり興味ありません。興味ありません、というか普段の私の生活の中で銀行の与信判断について考えることはまずないですが。

権力闘争×エンタテイメントの方程式の威力は抜群

半沢直樹は要は銀行内の権力闘争のお話しです。昔から権力闘争とエンタテイメントの相性は非常によく、うまく化学反応が起こると人気作品が誕生することがあります。

他の例として挙げられるのはいわゆる「やくざ映画」ですね。70年代の『仁義なき戦い』シリーズや近年では北野武監督の『アウトレイジ』シリーズが挙げられると思います。

映画の中のやくざの世界はまさに「やられたらやり返す」の世界です。半沢直樹の世界との違いはその手段だけです。
銀行内ではやくざ顔負けの権力闘争が繰り広げられていますが、あくまで非暴力での手段に限られます。まぁ、半沢直樹はエンタテイメントなので襲いかかってきた敵を半沢直樹が制圧するアクションシーンもありますが、基本的には非暴力の世界です。
一方のやくざの世界、特に映画の中では敵を追い落とすには殺すか、策略で警察に突き出ししばらくは外に出て来られないようにするかです。半沢直樹もやくざ映画もどちらも手段こそ違えど、描かれているのは権謀術数の政治の世界です。

なぜ半沢直樹ややくざ映画が人気かというと理由はそこにあると思います。描かれているのが政治であり、権力闘争なのでいかなる世界にも置き換えて共感することができるからだと思います。
政治というと安倍首相などが登場する国政の場を想像するかもしれませんが、権力があるところには政治は必ず存在します。会社内はもちろん、学校のクラス内、サークル内、地元の自治会、程度の差はあると思いますが、多かれ少なかれ不特定多数の人が集まって権力が存在すれば政治が起こります。

本家の政治の世界ではまさに権力闘争の真っ只中

今日、自民党の総裁選があります。コロナの報道が多くを占めていたメディアも、ここ最近は政局の話が多くを占めています。
私の職場は仕事柄、テレビが置いてあって、平日の昼間のワイドショーもたまに目にすることがありますが、ここ最近は多くが政局の話題を占めている気がします。

よく、ワイドショーで「政治家の方達にはこんな政局に夢中になっていないで、山積する国政の課題にもっと真剣に取り組んでほしいですね」というニュアンスで報道されるときがありますが、なにか綺麗事を言っているようで違和感を覚える時があります。
山積する課題に取り組んでもらいたいならそっちを番組で取り上げて、政局を取り上げなければいいのでは?と思ってしまいますが、テレビ局も営利組織です。スポンサー収入を上げるためには多くの人に番組を見てもらう必要があります。ワイドショーで政局ネタが横行するということは、やはりそれなりにそれを見る視聴者がいるということだと思います。

権力闘争は実際に自分が巻き込まれるとストレスがかかってたまったものではないと思いますが、一歩引いた立場から見る分には楽しいので見てみたい、人間にはそんな本能的な欲望があると思います。

半沢直樹の登場人物に感情移入すると

いい映画やドラマは登場人物に感情移入できることが必要条件になってくると思います。

半沢直樹でも感情移入してしまう場面は多々ありますが、同時に自分にはあんなにアグレッシブに社内の権力闘争に加わるモチベーションはないなと思ってしまいます。

私は大学卒業以来、大企業に勤めたことがないのでそういった社内の派閥抗争のようなものは見たことがついぞありませんが、もし自分の会社の中でそのようなことがあったとしてもおそらく引いてしまうと思います。

私の仕事に対するモチベーションはかなり冷めていると思います。半沢直樹は劇中で、経済的な理由以外に亡くなった父親のために、という仕事に対する大きなモチベーションがありますが、私にはそういったものは一切ありません。完全にお給料のために仕事しています。偉くなりたいとか上に登り詰めたいとかいう感情はありません。そんな自分でもつい半沢直樹に感情移入してしまうのがこのドラマのすごいところだと思います。

そして劇中に登場はしませんが、株式投資をしている身としては銀行の株主のことを考えてしまうことがあります。
株主の立場からしたら、「社内で足の引っ張り合いするなんて冗談じゃない!」というのが本音だと思います。
実際の大企業でも多少は権力闘争はあるのかもしれませんが、半沢直樹の銀行内は常軌を逸しています。もし実際の銀行内でもあのようなことが繰り広げられているとすれば、経営陣のマネジメント能力や社内体質に問題ありで、とてもじゃないけど投資などしていられないなと思います。実際、どこまでがフィクションでどこからが実際の現場で起こっている、起こりうることなのか興味があります。

現在、前回シリーズの7話目まで見たところなので今回のシリーズはまだ予告編すら見ていません。ダイジェスト版があるようですが、やはり全編通してみたいです。今回シリーズの過去エピソードを配信等で見る手段が今はまだないのでその登場を待つしかありません。でもその前に前回シリーズの続きを見なくては。