S&P500・VTI・QQQと保有銘柄の2021年上半期のパフォーマンスを比較してみた

気づけば早いもので8月に入りました。
今年の上半期の株式市場は非常に好調な相場が続きました。2月下旬から3月上旬にかけて短期の調整もありましたが、それ以降は下がれば翌日にはすぐ上がるといった調子で基本的には右肩上がりでした。

今年のS&P500の初値は3764でした。今の株価水準からするとものすごく安く見えてしまいます。

個人投資家も機関投資家も個別株投資をしている人にとって大きな目標はインデックスのパフォーマンスをアウトパフォームすることです。
特にファンドマネージャーなどの機関投資家は自分のパフォーマンスがインデックスに劣ると、顧客にとって自分の投資商品を利用する価値がない(わざわざアクティブ投資の商品なんか買わずにインデックス連動の商品を買っていればいい)ことになってしまうのでインデックスのパフォーマンスを意識して投資活動を行なっています。

私は誰からも投資パフォーマンスをとやかく言われることのない、ある意味気楽な個人投資家ですが、投資活動の答え合わせの一環として、インデックスと保有銘柄のパフォーマンスの比較をしてみたいと思います。

各種インデックスのパフォーマンス

まず、ベンチマークとなるインデックスのパフォーマンスは以下のとおりでした。期間は上半期なので1月1日から6月30日までを取っています。また、パフォーマンスは配当込みのパフォーマンスで、税金等は考慮していません。

それぞれ、インデックスに連動する代表的なETFであるSPY、VTI、QQQのパフォーマンスデータを取っています。

インデックスパフォーマンス
S&P500(SPY)15.25%
CRSP USトータル・​マーケット・インデックス(VTI)15.21%
NASDAQ100(QQQ)13.24%
2021/01/01- 2021/06/30

今年の上半期はS&P500やすべてのアメリカ上場株式を対象とするUSトータル・マーケット・インデックスがNASDAQ100をアウトパフォームしました。それだけ、NASDAQの主力銘柄であるハイテク株が苦戦したということでしょう。

保有銘柄とウォッチ銘柄のパフォーマンス

では、次に私の保有銘柄のパフォーマンスを見てみたいと思います。

銘柄パフォーマンス
アップル(AAPL)3.55%
フェイスブック(FB)27.29%
アルファベット(GOOGL)39.32%
ユニオン・パシフィック(UNP)6.62%
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)5.98%
ウォルト・ディズニー(DIS)-2.99%
マクドナルド(MCD)8.92%
ボーイング(BA)11.91%
グッドアールエックス(GDRX)-10.73%

2021年1月1日時点で保有していた9銘柄のうち、S&P500をアウトパフォームできたのは赤太字にしたわずか2銘柄のみでした。つまり、結果論で言えば、2021年1月にこれらの銘柄をすべて売ってSPやVTI、QQQを買っていたほうが資産は増えていたということです。
いかにインデックスをアウトパフォームすることが難しいのかを思い知らされます。

続いて、私が2021年1月以降に買った銘柄と、持ってはいないがウォッチしている銘柄のパフォーマンスを見てみようと思います。

銘柄パフォーマンス
ブラックロック(BLK)22.57%
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)14.74%
ヴィーヴァ・システムズ(VEEV)14.21%
ロイヤリティファーマ(RPRX)-17.45%
アマゾン(AMZN)5.63%
ビザ(V)7.21%
マイクロソフト(MSFT)22.36%
ペプシコ(PEP)1.44%
マコーミック(MKC)-7.26%
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)-1.81%
AT&T(T)3.63%

ウォッチ銘柄でも3つのインデックスすべてをアウトパフォームしたのは赤太字のわずか2銘柄、黒太字の2銘柄( ZM、VEEV)はNASDAQ100はアウトパフォームしましたが、S&P500とVTIには及びませんでした。

少しインデックスの比重を高めようか思案中

やはり投資の最適解はインデックスを積み立てて長期でバイ&ホールドだということなのでしょう。

インデックスをアウトパフォームするのは難しいということはわかっているつもりではありましたが、ウォッチしている銘柄も含めてここまでインデックスをアンダーパフォームしているとは思いませんでした。

「個別株投資は半分趣味だから」という言い訳をしていましたが、ここまでパフォーマンスが及ばないとなると、少し投資戦略を変えた方がいいかもと思い始めてきました。

特にNASDAQ100をベンチマークとする投資信託・ETFには全く投資していないので、投資する方法を含めて検討していきたいと思っています。ちなみにつみたてNISAの対象となる投資信託にNASDAQ100をベンチマークとするものはありませんので、つみたてNISAを使ってNASDAQ100に連動する投資信託に投資することはできません。


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