【決算】Q2 マコーミックMCK コロナ禍でも好調維持

マコーミック(MKC) Q2

決算発表 6月25日
【決算概要】

Q2(前年同期比)市場コンセンサス予想
売上高14億110万ドル(+8%)13億5,000万ドル
EPS1.47ドル(+27%)1.12ドル

・家で調理する機会が増えるので、家庭向けの製品の売上増が今後も期待される
・歴史的に景気後退期は外食機会が減るのでMKCにとっては追い風
・Q3も売上は高止まりが予想されるが、Q2ほどの上振れにはならない見込み
・事業所向けの製品売上はコロナウィルスの影響で減少したが、Q2後半から回復が始まっている
・事業所向けは年後半に向けて回復基調だが、コロナ前の水準までには回復しない

ステイホームを味方に業績好調

マコーミックはスパイス・調味料で世界シェア1位を誇る食品会社です。日本ではユウキ食品という会社と提携して展開しているそうですが、正直日本での知名度はあまり高くないと思います。ハーブやスパイスよりも醤油や味噌など伝統的な調味料を多用する食文化が影響しているかもしれません。

引用:Q2 2020 McCormick & Company, Inc. Earnings Conference Call

セグメントは大きく、一般家庭向けの消費者部門と事業所向けのフレイバーソリューション部門に分けられます。
フレイバーソリューションで一番大きな売上を占めているフレイバーとはスナック菓子などのフレイバーです。ペプシコが大口の主要顧客の一つです。セグメントの中では一番大きな売上高で、今後も稼ぎ頭であり続けると経営陣も期待しています。
新型コロナウィルス流行による外出自粛で多くの飲食店が閉店に追い込まれました。もちろん、そういった飲食店向けの調味料などの売上も落ちましたが、一方で自宅で調理する機会が増えたため、一般家庭向けのスパイスや調味料の売上が上がり、会社全体としては好調な決算でした。

懸念すべきリスクはプライベートブランド(PB)の台頭

マコーミックに限らず、食品メーカー全般に言えることですが、今後の懸念はPBの対等です。特に若い消費者はブランドよりも値段を重視しがちで、小売店にとってもPBの方が利益率が高いので、各社力を入れてきています。特にアマゾン(AMZN)が「Happy Belly」や「SOLIMO」といったPBを立ち上げて本腰を入れてきていて、もしスパイスや調味料を出してくれば大きな競合となるでしょう。
前述の通り、マコーミックで一番売上高が大きなセグメントはスナック菓子向けのフレイバー部門です。この分野はPB台頭には耐性が強いと思います。小売店は小売向けのブランドを立ち上げてもその材料までゼロから自社で生産するとは考えづらいです。例えばアマゾンがPBのスナック菓子を生産・販売するとしてもフレイバーはペプシコと同様、マコーミックから仕入れる可能性が高いと思います。
一方、一般消費者向けのスパイスや調味料は商品の差別化が図りにくく、PBによる影響はこの先小さくないと思います。

株価:176.25(6月26日終値)
EPS(実):5.24
EPS(予)5.23
PER(実):33.64倍 益回り:2.97%
EPS(予):33.70倍 益回り:2.96%

コロナ禍でも非常に好調で利益もキャッシュフローも安定的に毎年上がってきてはいますが、食品メーカーというディフェンシブな銘柄で、急激な成長は見込めないことを考えると、今の株価水準は少し高いかなと思います。