英アマゾンの取り扱い停止で株価急落 ビザ(V)に新規投資

ビザ(V)に約20万円を新規投資

先週の金曜日、ビザに新規投資を行いました。

個別株の新規投資は今年の3月5日にブラックロック(BLK)、ズーム・ビデオ(ZM)、ヴィーヴァ・システムズ(VEEV)、ロイヤリティ・ファーマ(RPRX)に新規投資をして以来です。

ブログはこういった過去の投資記録をパッと引き出せるので便利です。

ちなみに上記4銘柄の約8ヶ月間のパフォーマンスは11月22日時点で、

  • ブラックロック(BLK)・・・+33.34%
  • ズーム・ビデオ(ZM)・・・-31.88%
  • ヴィーヴァ・システムズ(VEEV)・・・+14.61%
  • ロイヤリティ・ファーマ(RPRX)・・・-2.67%

という結果になっています。

ブラックロック・ヴィーヴァは結果的にほぼ底値で買えた一方、ズームはその後もズルズルと下がり続けています。
やはり個別株投資は難しいなと思います。

さて、今回のビザの新規投資に話を戻します。

先週、アマゾン(AMZN)はイギリス国内で発行されたビザカードの取り扱いを来年1月で終了すると発表しました。

この発表を受けてビザは株価が大幅に下落しています。

10月下旬の最初の窓を開けた下落は決算後の下げです。

直近の高値は10月26日の236.96ドルで、昨日11月22日の終値が195.58ドルだったので、直近高値からすでに17.5%下落したことになります。

アマゾン恐るべし・・・という感じではありますが、少し過剰反応が過ぎる気がします。

こちらのブルームバーグの記事によると、ビザの手数料の高さ耐えかねたアマゾンがアクションを起こしたということのようです。
さらに手数料の高騰にはブレグジットの影響があるようで、イギリス国内の特殊要因でもあるようです。

今回の件において、ビザの業績に対するインパクトはどの程度のものなのでしょうか?

決算資料では『ヨーロッパ』で括られてしまっているため、イギリス単体での具体的な売上高などの数字はわかりません。
しかし、アメリカや中国など巨大市場の国ならいざ知らず、アマゾンUKのビザ全体の業績に対するインパクトは限定的だと思います。

ただ、今回のアマゾンの動きには自社決済(アマゾンペイ)に顧客を誘導したいという思惑があるという指摘もあるように、決済サービスの多角化はビザにとっては逆風です。こういった懸念が高まっていることも株価下落の一因にはなっていると思います。

ビザにとって今後10年は過去10年ほどの輝かしいリターンを記録することは難しいかもしれません。

もし今回の措置によってイギリス国内でアマゾンやアマゾンペイの業績に明らかにポジティブな影響が見えれば、アマゾンは他の国でも脱ビザカード、脱クレジットカードの流れを加速させていく可能性もありますが、逆に消費者からの反発が強かったり、業績に悪影響が出たりすれば和解・取り扱い再開へという流れになる可能性もあります。

実際、ウォルマート(WMT)が2016年にカナダの店舗でのビザカードの取り扱いを停止したときは、半年後に和解し取り扱いを再開しています。

今回の一件がマーケットの一時的な過剰反応で終わるか、ビザにとってビジネス上の大きな分岐点になるのかは時間が経たないとわかりません。

しかし、ビザのビジネス上の優位性と企業価値に現時点では大きな棄損はないと思います。少し逆張り的な投資なのでどうなるか一抹の不安はありますが、5年・10年経てば結果は次第にわかってきます。


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