【不動産】持ち家vs賃貸 なんでみんな家を買いたがる?

いとこがマンション買って引っ越したそうです。個人を特定できないレベルでのスペックは以下のとおりです。

30代夫婦 共働き 2人とも1部上場企業の子会社勤務 子供は保育園通い1人 
都内中古マンション 駅から自転車で10分 値段不詳(おそらくローン)

「マンション買って引っ越したらしいよ」と母から聞きました。表向きはふーんと聞いてましたが、内心、「なんでみんな家買いたがるんだろう、しかも駅から自転車で10分・・・」と思っていました。
小学校からの幼なじみで20代前半で結婚した友人がいますが、彼も結婚早々に駅から少し離れたところにローンを組んでマンションを購入していました。

私は圧倒的に賃貸派です。あらかじめ断っておきますが、価値観は人それぞれです。なので私も親戚にも友人にも「なんで家なんか買うの?」って言ったことは一回もありません。妻には結婚する前にそれとなく意見を聞いたことがあります。私とほぼ同じ意見で安心しました。結婚は人生や財産の共有ですから、こういった根本的な価値観が違う人とは難しいと思います。そういった面で私は非常にラッキーだったと思っています。
ここに書くことはあくまで私の個人的な意見です。マイホームを買った人に対して「それは間違ってる!」と言うつもりは毛頭ありません。

私が理解できない多くの日本人の不可解な言動

普段、友人や同僚とは投資の話は一切しません。聞かれたら隠すつもりはありませんが、お金の話はタブーな雰囲気が日本の社会には強いと思います。
なのでこのセリフは直接、誰かから聞いたわけではなくて、あくまでメディアを通して聞いたセリフですが、よく「投資はよくわからない。よくわからないものに自分の財産を賭けるのは怖い」という意見を聞きます。あるいは、「株なんてマネーゲームでしょ、そんなとこに自分のお金は出せない」。しかし一方で「夢のマイホーム」といって借金をして家やマンションを購入する人が多いです。
私の感覚からすると、自分が住むマンションを購入することと、不動産投資の違いがわかりません。投資は怖いと言っている人が不動産投資を理解して家を買っているとは思えませんし、それこそよくわからないものによく30年もの長期ローンを組んで何千万円もお金を出すよなと思ってしまいます。
例えば、あなたが中古マンションを買うとなったときに、相場を調べてそれに相応の値段のところを検討していくことになると思いますが、どうして今の相場が過大評価されていないと言えるでしょうか?私は不動産の相場を評価する術を持っていませんので、それこそ怖くて手が出せません。

マイホームを買うことで発生する2つのリスク

マイホームを買うことで2つの負うことになると思います。

  1. 買ったときの値段が過大評価であるリスク
  2. 生活の柔軟性を失うリスク

①は上で書いたとおりです。根本的には不動産投資ですから相場に左右されるリスクは同じです。
②はそれぞれの価値観ですが、私は何千万も出して家を買ってしまうと、東京から離れたい、もしくは離れなくてはならない状況になったとき、動きづらくなるリスクを強く意識してしまいます。2011年の東日本大震災と今年の新型コロナウィルスの流行は人生の予測不可能性を強く意識させられる出来事でした。発生するのは社会全体での出来事かもしれませんし、私個人の事情かもしれませんが、そういった不透明性を無視して生活拠点を縛ることに強いリスクを感じてしまいます。

マイホーム派の殺し文句への反論

マイホーム派の定番の殺し文句があります。昔、前述の友人が言っていたもので、以下のようなものです。

あなたは今、毎月家賃を払っているでしょう?
今の家に住んで家賃を払い続けても手元に何も残らないが、ローンを組んで同じ金額を毎月支払い続ければ、20年か30年後、あなたの手元にはマイホーム(もしくはマンション)が残る。賃貸に住み続けることはお金を藪に捨て続けることと同じだ。同じ金額を払うならば、手元にマイホームが残ったほうがいいでしょう?

私はこの論理には明確な反論があります。
まず、上に書いた生活拠点の柔軟性を失うリスクがあります。
そして経済的にも賃貸と同じ金額を払ってマイホームが残ったほうがいいという論理も私は同意できません。
まず、ローンを組む場合、頭金が必要です。それは毎月払うローンとは別にかかる費用です。そしてローンには銀行に支払う金利・手数料がかかります。通常、不動産は時間を経るごとに価値が下落していきますが、それ以前に金利・手数料分は買った瞬間に資産価値から目減りします。そもそもの不動産の価値には含まれていないからです。そして不動産を購入した場合、維持管理費および税金は自己負担になります。賃貸の場合は持ち主が負担する費用です。最後に、例えば20年住んだ後、誰かに貸し出すとします。その際にはリフォーム費用が必要になってくるでしょう。貸し出すとしてもさらに出費が必要になってくるのです。

結果的に不動産投資と同じリスクを負担した上で、税金やリフォームなどの維持費がかかってくるのです。であれば、賃貸に住んで家賃を払いつづけ、税金や維持費で浮いたお金を投資に回したほうがいいのではないか、というのが私の意見です。