人生は究極の暇つぶし ネット娯楽産業の未来は絶対に明るい

「人生は究極の暇つぶし」

「人生は究極の暇つぶし」、誰の言葉か知りませんが、聞いたことのある言葉です。少し気になったのでググってみました。すると故・大瀧詠一さんがインタビューで「人生は暇つぶし」と発言したことがあるそうです。

本題から少し逸れますが、先日大瀧詠一さんが好きでねっていう話を会社の後輩にしたら、「大瀧詠一って誰ですか?」って言われて少しショックでした。ジェネレーションギャップでしょうか。『君は天然色』聞かせたら、あぁ、TVCMで聞いたことありますって言ってましたが。

閑話休題。
「人生は暇つぶし」、大瀧詠一さんだけではなくいろいろな人が言った言葉だと思いますが、21世紀は「暇つぶし」的ライフスタイルが進行すると思います。

働き方改革が叫ばれる昨今の労働環境と19世紀イギリス

少し前に、カール・マルクスの『資本論』の解説書、『超訳『資本論』』という本を読みました。
以前もブログに書きましたが、私は株式投資をしているぐらいですから社会主義、共産主義よりも資本主義のほうが優れていると思っています。しかし、「資本主義の21世紀に共産主義の元祖のマルクスの本なんて・・・」とマルクスを読まないのはもったいないと思います。マルクスが訴えた共産主義は結果的にうまくいきませんでしたが、彼の資本主義の分析は時を超えて今にも通用するものです。資本主義の本質的な問題点はマルクスが生きていた19世紀と大きく変わっていません。

『超訳『資本論』』は池上彰さんの資本論の解説書よりは少し難しいですが、その分、細かい部分の解説もされています。『資本論』2冊目、3冊目として読むにはとても良い解説書だと思います。

さて、その『資本論』にはマルクスが当時の労働環境の問題点を指摘する箇所があります。その部分の解説として『資本論』が出版された1867年当時のイギリスで労働時間を制限する工場法の紹介がありました。解説によれば、当時の法定労働時間は1日10時間、週休1日で週あたりの法定労働時間は60時間だったということです。

現代の日本の労働基準法では1日8時間、週休2日で週あたりの労働時間は40時間と定められています。が、マルクスが暮らしていた19世紀のイギリスで週60時間労働が遵守されていなかったように、現代の日本でも週40時間労働がきっちり守られている会社、労働者は多くないと思います。

私が大卒後に入った会社は1日12時間勤務が当たり前、という会社でした。一応は週休2日だったので週60時間か、週末出勤したこともあったので、それを少し上回る労働環境でした。週あたりの労働時間はおよそ60時間でしたので、今振り返ると19世紀のイギリスの工場法並みの労働環境だったということですね。

働き方改革が叫ばれる昨今ですが、いまだに劣悪な労働環境を強いられている職場が日本にはあるようです。
先日、外食大手のワタミが月175時間の残業代未払いに関して労基署から是正勧告を受けたというニュースがありました。月175時間の労働時間ではなく、残業時間です。法定労働時間は月160時間ですから、単純計算で月335時間働かされていたことになります。31日間、休みなしで毎日出勤したとしても1日の労働時間は11時間弱です。それだけ働いても月給は26万円だったそうです。ひどい話だと思います。

21世紀に進行する「人生は暇つぶし」なライフスタイル

そのような劣悪な一部例外はあるにせよ、いくら日本と言えど一般的には19世紀のイギリスの労働環境よりは良いはずです。『資本論』には1日16時間工場で働かされていた7歳の少年や女工の話が出てきます。

その上、私たちが何気なく送っている日常生活の質は19世紀とは比べものにならないくらい豊かです。寒さや飢えで多くの人が亡くなることは現代の日本ではあり得ません。ひとえにあらゆる分野の技術の進歩のおかげです。

19世紀の人から見れば、朝8時、9時に出勤して夜には帰宅し、自宅で夕食を食べて、毎日お風呂に入って寝るという生活は夢のような生活だったはずです。さらに平日の夜や週末は余暇に時間を使えます。
技術のさらなる進歩によって今後、労働時間はさらに短くなっていくはずです。私の両親が若いころは週休1日が当たり前で、土曜日は皆、普通に働いていたと言っていましたが、週休2日は日本でもすっかり定着しました。現在、一部の企業で導入されている週休3日が当たり前になる日は必ずくると思います。

人々の余暇の時間が増えれば、その時間をどう使うかが問題になってきます。スポーツをしたり、旅行に行く機会も増えると思いますが、自宅でインターネットを使って何かを観たり、聞いたり、遊んだりという機会も増えると思います。

私の子供のころはインターネットが一般家庭に普及し始めたころでしたので、1日ネットで時間を潰すというのは考えられないことでした。PCはネットに常時接続ではなかったですし、ネット上でのコンテンツも豊富ではありませんでした。今はYouTube、Netflix、Instagram、TikTok、Zoomとありとあらゆるコンテンツがあります。

ネットのコンテンツの中でも、私が個人的に利用する機会が多いからかもしれませんが、映像系のコンテンツの未来は非常に有望だと思います。昔は映像を見るには持ち運び不可能なTVなどの大型機材が必要でしたが、今はスマホさえあれば、家でも電車の中でもカフェでも手軽に映像コンテンツが楽しめます。今よりさらに余暇の時間が増えればそういった機会が日常生活の中で増えることになります。
IT関連の銘柄はここ数年の株高の牽引役を担ってきましたが、彼らの本当の活躍はまだまだ始まったばかり、これからが本番だと思います。