原油高や経済再開期待で株価上昇←これホント?

株価ニュースの値動き解説はアテにならない

株価を伝えるニュースは「〇〇に対する期待で買い優勢となり•••」などと株価の動きを解説する記事が多いですが、あの理由づけほどアテにならないものはないと思ってます。

米国株、ダウ続伸 原油高や経済再開期待で

15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比60ドル08セント高の2万3685ドル42セント(速報値)で終えた。経済再開に伴う米景気指標の改善や原油先物相場の続伸を受け、リスク資産である株式にも買いが入った。

日経電子版 5月16日付記事より

金曜日のニューヨーク市場の日経新聞の株価ニュースの記事です。
金曜日のダウ平均は60ドルの上昇でした。
「米国株、ダウ続伸 原油高や経済再開期待で」←これ本当でしょうか?
昨日の上昇は本当にアメリカ経済の再開期待で上がったのでしょうか?

米国株、ダウ続伸 358ドル高 米経済再開の動き好感

27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前週末比358ドル51セント(1.5%)高の2万4133ドル78セントで終えた。米国で段階的に経済活動を再開させる動きが広がっており、米景気が回復に向かい始めると期待した買いが優勢だった。

日経電子版 4月28日付記事より

こちらは2週間以上前の4月28日の株価を伝える記事です。
2週間前にも関わらず、同じ理由で株価上昇したと伝えられています。2週間も同じことの期待だけで株価が上がっているのでしょうか?
そんなことはないと思います。

株価の動きは解説できない→短期の株価の値動きはノイズ

今、値上がりすれば、経済再開期待、経済指数改善、値下がりすれば、米中対立激化、コロナ第2波懸念と理由づけされます。
しかし、日ごろの株価の値動きの理由を端的に特定するのは不可能だと思います。株価は大勢の人々のあらゆる思惑から売り買いが交錯して値決めされていきます。そんな単純なものではなく、人知を超えた不可知なものだと言っていいかと思います。
これは個別株でもそうで、例えばA社の決算発表があって、決算内容が非常に良かったとします。素直に株価が上昇すれば、それは決算内容好調で株価上昇と報道されます。しかし、たまに決算内容良かったのにその日は株が売られる場合があります。その場合、往々にして、材料出尽くしで売りなどと報道されます。要するに新聞記事の株価の値動きの理由は後付けで、あまり意味はないということです。

短期の株価の動きはノイズです。それ自体にあまり意味はないし、一喜一憂するべきではありません。重要なのは利益であり、その会社のビジネスそのものです。株価を見て投資判断は絶対にしません。

と、偉そうなこと言いましたが、私も毎晩、夏は22:30を回って取引開始される時と、朝起きた時はスマホで株価をチェックしてしまいます。気になってしまうのは人間の本能的な性なのかもしれません。


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