2021年の投資行動を振り返る

2021年の投資行動は5銘柄のみ

まもなく2021年も終わろうとしています。1年が過ぎるのはあっという間です。

アメリカの株式市場は基本的に右肩上がりの1年でした。

1年のチャートを見ると綺麗な右肩上がりになっています。
2月-3月と9月-10月に調整がありましたが、結局年初の水準を割ることはありませんでした。

11月末から12月にかけてもグズグズしましたが、クリスマス直前からクリスマスラリーが始まり、目下史上最高値圏で推移しています。このままこの水準を維持して年を越しそうです。

個人的な投資を振り返ってみたいと思います。

急落局面を待っていましたが、結局『今だ!』と踏み切れるような局面は来ませんでした。

2021年は3月に4銘柄、11月に1銘柄の計5銘柄の投資に留まりました。

5銘柄の投資後のパフォーマンスは以下のとおりです。

ブラックロックは結果的に今年の底値で拾えた一方、ズームは半値まで下落しています。

ズーム・ビデオ(ZM)

ズームは経済再開という逆風が業績以上に市場に意識されてしまっています。業績自体は今のところはそこまでひどいことにはなっていないので、気長に長期保有するスタンスを維持していくつもりです。

パンデミック収束後もオンライン会議の需要は残ると思います。長期で見れば今が割安の可能性もありますが、確信が持てるほどではないため、今のところ買い増しは検討していません。

株式投資のいいところはリスクは有限だということです。ズームの投資によって私が投資額の15万円を超える損害を被ることはあり得ません。

ヴィーバ・システムズ(VEEV)

ヴィーバは夏頃に一時、340ドルほどまで買われましたが、年末にかけ下落し、結局買値付近まで下落してきています。

3月に買った4銘柄のうち、ズームとヴィーバは高PERのいわゆるグロース銘柄です。

来年はFRBによる利上げなどの金融引き締め策が予想されています。金利上昇はグロース銘柄には大きな逆風です。グロース銘柄とは言っても、どちらの会社も黒字ですし、事業基盤はしっかりしていると思います。

目先1、2年は厳しい相場環境が続く可能性があるかなと考えています。

ブラックロック(BLK)

ブラックロックは今年投資した銘柄の中で一番当たった銘柄でした。

買った当時の2021年予想PERは18倍台でしたので、うまいこと安値を拾えたかなと思います。

株価は11月以降、横ばいでグズグズとした動きになっています。

こちらも来年の利上げが意識されていると思います。

PER18倍台ということからわかるようにグロース銘柄ではありませんが、資産運用という事業の性格上、やはり利上げは業績にとって逆風になる可能性があります。来年の株価は冴えないかもしれません。

世界最大の資産運用会社で財務基盤は盤石ですが、事業の性格上、株式市場全体が動揺するとそれ以上に株価が反応しやすい銘柄です。急落する局面があれば長期では買い場になると思います。

こちらは先の2銘柄とは異なり、来年、再び下落するタイミングがあれば買い増していきたいと思っています。

ロイヤリティファーマ(RPRX)

こちらの銘柄は昨年IPOの上場して間もない銘柄ですが、すでに黒字でしかもPERに相当する株価キャッシュフロー倍率は19倍と低PERの銘柄です。

長期でキャッシュフローを積み上げていくことを期待して買った銘柄なので短期でのパフォーマンスは気にしていません。

こちらの銘柄に関しては過去に分析記事を書いていますのでそちらもご参照ください。

ちなみに2021年9月期までにウォーレン・バフェット率いるバークシャー ・ハサウェイがロイヤリティファーマ株を購入しています。

ビザ(V)

こちらは先月買ったばかりの銘柄です。

スクエア(SQ)や中国のアリペイ、インドのペイティーエムなど世界中で後発決済サービスが勢いを増していますし、アマゾンペイやアップルペイなど、巨大IT企業も決済ビジネスに参入してきています。

そもそも今回のビザの株価急落はアマゾンUKがイギリス国内発行のビザの取り扱いを中止するというニュースが発端でした。

確かに決済サービスは競争が激化するかもしれませんが、それによってビザのビジネスがコモディティ化してしまったり、急速にシェアを落したりして、かつてのGEやIBMのような道を歩むということは考えづらいです。

リスクが高まったとき、株価は下落しますが、そのリスクを負えばリターンも大きくなる可能性があります。投資の上でリターンとリスクは常に相関関係にあります。

こちらの銘柄も来年、さらに下落する局面があれば買い増しを検討していきたいと思っています。

余談になりますが、スクエアはブロックに社名変更したようです。この記事を書いていて初めて知りました。

NASDAQ100

個別銘柄以外では9月にNASDAQ100に連動する投資信託への積み立てをはじめました。

こちらは株価の上下に関係なく、一定金額を積み立てていく予定です。

投資に見逃し三振はない

2021年は買い場を待っていたら終わってしまったという印象です。

株式市場に見逃し三振はありません。
投げられる球の全てを振らなくてよく、いい球を待ち続けられるのです。

ウォーレン・バフェット

バフェットが言うように投資に、特に個人投資家には見逃し三振はありません。
2022年もいい球が来るまでじっくりと見極めていきたいと思います。


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