S&P500は年初から-10%、今相場を去るのは情弱のすることだ

ゆっくり金持ちになりたい人なんていない。 byウォーレン・バフェット

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスからの「なぜあなたの投資手法を真似る人がいないのですか?」という質問に対して返ってきた言葉でした。
つまりバフェットはゆっくり金持ちになったということです。その時に注目されるのが複利効果です。

複利効果とは?

バフェットはスノーボール(雪だるま)に例えています。最初は小さな雪の玉(スノーボール)でもゆっくり転がしていけば、徐々に大きくなってやがて大きな雪だるまが作れると。
例えば、100万円を年利5%で20年運用したとします。1年目の運用益は5%なので50,000円です。しかし、2年目の運用益はその5万円の運用益を加えた105万円の5%になるため、52,500円になります。たった2,500円じゃないかと思うかもしれませんが、これを20年続けた場合、以下の表のように20年後の運用額は2,653,298円にまで膨らみます。元本が100万円ですから約2.6倍、元本以上の利息がつくことになります。これが複利効果です。

上の表は複利計算できる下のサイトで計算したものです。興味のある方は試してみてください。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1248923562

でもこの複利効果は一つ注意しなくてはいけない点があります。
2019年のS&P500のリターンは約28%でした。5%より遥かに高いリターンです。一方でリーマンショックがあった2008年はS&P500のリターンは-38%でした。2008年だけ見たら、資産は増えるどころか3割以上も減ってしまっています。
つまり、5%はあくまでも運用利率平均だということです。ここに長期投資の難しさ、なぜ多くの人がバフェットの真似ができないかという理由があります。1年で37%も資産が減ってしまったら、多くの人は怖くて全部売り払ってマーケットから退場してしまうのです。そして急落した年に売り払ってしまった人たちにはマイナスの運用損だけが残ります。結果、投資は失敗だったという話になってしまいます。過去30年にS&P500が10%以上下落した年は4度あります。

S&P500のリターングラフです。注目して欲しいのは2000年〜2002年の3年間です。

2000年 -10%
2001年 -13%
2002年 -23%

3年連続で10%以上下落してます。こんなことがあっても決してマーケットから降りてはならないのです。2000年1月に投資を開始したとしても2019年12月までの20年間でトータルリターンは122%、年利4.1%になるのです。最初の3年連続でマイナスを記録したにも関わらずです。


「ゆっくり金持ちになりたい人なんていない」というバフェットの言葉は本質を突いていると思います。投資業界で話題になる言葉を集めるとその本質が見えてくると思います。

・10バガー
・億り人
・10万円が〇〇ヶ月で1000万円に!

このような言葉が色々なところ(特にネット上)で常に話題になっています。株式投資やFX、仮想通貨投資(FXや仮想通貨投資が投資か投機かという話はとりあえず置いといて)という話になった時、人は往々にして「何ヶ月(もしくは数年)で何倍」といったようにいかに短期間でいかに多くのリターンを得るかという話になります。皆、短期間で金持ちになりたいんです。
でも私はスノーボールを少しづつ大きくすることに専念します。もうこれは半ば宗教みたいなもので、盲信の状態に近いと思います(笑)。
「そんな年数%のリターンで我慢するなんてバカだな、もっと手取り早く儲かる方法があるのに」っていう異論・反論もあると思います。まぁ、あるとは思います。ビットコインで資産総額数億円になったなんて人も世の中には本当にいるでしょう。でもいいんです。なぜなら直感的に私には向いてないと思うし、うまくいくイメージが湧きません。しかも、以前、自己紹介でも書いたように失敗した前科もあります。
今年のマーケットは久々のベアマーケットです。(最近は少し戻してきていますが、今後、2番底を試す可能性もあります。)年初からはS&P500は約10%下落しています。でも、私は積み立ては止めず、チャンスがあれば追加で投資してマーケットには意地でも残るつもりです。


よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ