つくづく株価はランダムウォークだなと実感 雇用統計を受けて株価上昇

【2月雇用統計 結果】

結果市場予想
非農業部門新規雇用者数37.9万人増18.2万人増
失業率6.2%(前月比0.1%減)6.3%

注目されていた2月の雇用統計が発表されました。

結果は非農業部門新規雇用者数が市場予想を大きく上回る37.9万人の増加、失業率はほぼ市場予想どおりの6.3%でした。

雇用統計の発表直後、長期金利は素直に反応し、10年債利回りは一時1.6%を超えました。1時間後に取引が始まる株式市場も長期金利の上昇を嫌気して下落するかなと思ったのですが、そうはなりませんでした。

取引開始直後は売り買いが拮抗して前日比マイナスに沈む局面もありましたが、その後は右肩上がりで結果的には2%近い上昇で引けました。

つくづく株価は予測不能のランダムウォークだなと思います。
株価を伝えるニュースでは、

株反発、押し目買い入る-Bloomberg
雇用統計で景気回復期待強まる-日経電子版

といった具合に下落局面で押し目買いが入ったとか、好調な雇用統計で景気回復期待が高まったなどと株価上昇の理由が説明されています。

記事を書く記者も単に株価上昇とか株価下落とだけ書くわけにはいかず、ある程度なぜそうなったのか?という理由を解説しなくてはならないので仕方のない面はあるとは思いますが、株価を伝えるニュースの株価の動きの解説は完全に後付けだと思います。

雇用統計前日の4日(木)に思いきって4銘柄に新規投資をしたわけですが、結果的にはよかったなと思っています。
木曜日に投資をしたのは、金曜日の株価上昇を見越していたわけではまったくなく、雇用統計を受けて株価がどう動くかまったくわからなかったからです。

個別銘柄投資はそれぞれの銘柄で本質的な価値と比較して妥当な株価であれば買うを徹底しています。
長期金利やマーケットの流れ、政治の動きなども気になりますが、個別株投資ではなるべく気にしないようにしています。
それでも昨年の大統領選前にビビって買いに動けないなど、結構ブレてる部分はありますが・・・

長期投資なので、購入金額の数%の差は20年、30年で見れば誤差の範囲内です。ただ、頭では理解しているつもりですが、いざ買うとなるとやはり数ドル、数セントでも安く買おうという意識が働いてしまいます。それでいつも買い付けのときは深夜になってしまうわけですが、まぁ、そうやって悩みながら買うのも株式投資の楽しみのひとつかなと思っています。

私にとって株式投資、特に個別銘柄投資は半分趣味のようなものです。単純に将来の資産形成だけを考えるならインデックス連動の投資信託やETF(上場投資信託)に積立をするのが王道です。

私もS&P500など指数連動の投資信託にも積立投資していますが、積立投資では経済ニュースを気にする必要も投資のタイミングを考える必要もまったくありません。積立設定したらそのまま放置です。アメリカ合衆国が存続していて資本主義を掲げ続けていれば、積立投資では30年後にはそれなりのリターンが得られるだろうと確信しています。


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