娯楽の多様化
娯楽の多様化という言葉があります。すでに言い古された感すら出てきている言葉です。
私は以前、映画業界で働いていたことがありますが、映画業界は娯楽の多様化の影響をもっとも受けている業界のひとつです。働いていると業界内からも斜陽産業なんて言葉を聞くこともありました。
映画自体は現在でも多くの人が観ていると思いますが、多くの人は自宅のテレビやパソコン、スマホで楽しんでいることでしょう。
日本人が映画館で映画を観る頻度は1人当たり年1回程度だそうです。コロナ禍でこの頻度はさらに減っていると思います。私もパンデミック以降はめっきり映画館に行かなくなってしまいました。
映画業界の全盛期は1960年代〜1970年代前半だと思います。
海外ではヌーヴェルバーグやアメリカン・ニューシネマなど、後世に残る名作を多数輩出するムーブメントが起きていて、日本でも黒澤明や小津安二郎などの名監督が活動していた時代です。
名監督、名俳優の存在もありますが、この時代に映画業界が隆盛を極めたのは他に娯楽がなかったからという若干後ろ向きな理由もあると思います。
インターネットや携帯電話はもちろん、テレビすら普及しきっていない時代です。
仕事から家に帰って、楽しめる娯楽といえば、ラジオ、読書ぐらいでしょうか。レコードを持っていたり、楽器が弾ける人であれば音楽もあったかもしれません。
映画は娯楽の王様でした。
ゲームさんぽ
翻って現在の私たちの生活を見回すと娯楽の宝庫です。
NetflixやAmazonプライム、Disney+では好きなときにどこでも映画やドラマなどの映像作品が楽しめます。
私はまだ試したことはありませんが、Amazonではオーディオブックというものも登場しました。本は読まずに聞く時代がやってくるかもしれません。
YouTubeでは最新のニュースやスポーツからゲーム実況まで、あらゆるタイプの動画を見ることができます。
今年、自転車ロードレースを見始めましたが、きっかけはJ SportsがYouTubeで無料配信していたツールドフランス の第1ステージをたまたま見たことです。今ではJ Sportsの有料会員になって見ています。
最近、YouTubeのゲーム実況にハマっています。
今更感を感じる人もいるかもしれませんが、私は大体、社会のブームから2周遅れくらいでハマる傾向があります。
特に、ある分野の専門家にゲームを見ながらコメントをしてもらう『ゲームさんぽ』にハマっています。見出すと止まらなくなります。
ギリシャに行ったときに、ギリシャ神話の本を読んだことがありますが、この動画でやっぱり面白いなと思い、ギリシャ神話の本を読んでみたいなと思っています。神話なのに登場人物のキャラが濃くて人間臭いんですよね。
ゼルダの伝説は以前買って持っていたのですが、この動画を見たことで久しぶりにやってみたくなり、やってみたらこれがまた面白い!夜、ゲームを始めるといつも気づけば夜中になっています。ゲームは時間を溶かします。
と、このようにYouTubeのゲームさんぽをきっかけに数珠つなぎのようにやりたいゲーム、読みたい本が次から次へと登場し、時間がいくらあっても足りない状況です。
ブログの更新が滞った言い訳半分ですが、普段ゲームに興味ない人でもゲームさんぽはおすすめです。時間が溶ける覚悟はしてもらう必要がありますが。
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