トランプ氏が追加経済対策協議停止を表明 10月相場の転換点か

朝、起きてまずすることは前日の株価の確認

私は朝起きると、前日のアメリカ市場の株価を確認するのが日課です。寝る前に場中の株価を確認し、起きてから終値を確認します。
今朝はちょっとびっくりしました。昨日、寝る前に確認した時はダウ、S&P500ともにプラス圏で推移していたのに、朝起きたら1%超マイナスで引けていました。朝起きると前日夜の流れとまったく変わっていて驚かされることが年に何回かあります。トランプ大統領になってからトランプ氏のツイッターでマーケットがインパクトを受けることがあるので、朝起きてから驚くことが増えた気がします。

少し話が逸れますが、私はPC(MacBook)、iPhoneともに株価を確認するときは最初から標準装備されているアップルの純正の株価アプリを使っています。日本株投資をしていたときは楽天証券のアプリを使っていましたが、アメリカ株を始めたとき、当時の楽天証券のアプリはアメリカ株式には非対応で、ほかにもいくつか試しましたが、結局シンプルな株価アプリに落ち着きました。

まず、そもそも私はチャートをほとんど見ません。株価アプリは上のようにグラフ表示なのでチャートを見たい人には不向きかもしれません。
私が株価アプリを使っている理由は、シンプルなこともありますが、すべてがリアルタイムで表示されるからです。標準装備だと侮ることなかれといったところでしょうか。

私は短期で売ったり買ったりはしないので、リアルタイムであろうが20分ディレイであろうがあまり関係ないといえば関係ないのですが、でもやはりいざ買うとなったときにはリアルタイムの値段で買うことになるので、為替も含めてすべてがリアルタイム表示されることはなんとなく安心感があります。

トランプ大統領 議会での野党民主党との追加経済対策を巡る協議停止を表明

先日、「トランプ氏コロナ感染と雇用統計 今後の注目点は?」のなかで今後の株価に影響を与える3つの事柄のうちの1つに早速大きな動きがあり、昨日の相場の流れを買えました。トランプ大統領がツイッターで追加経済対策の協議停止を表明しました。

正直、私は追加経済対策に関してはかなり楽観視していました。規模はどうなるにせよ、大統領選の前には成立するだろうと思っていましたし、10月に入ってからの相場の動きをみると、マーケットも期待していたと思います。

楽観の理由は、結局トランプ大統領は選挙前に株価下落を招くようなことは避けるだろうと思っていたからです。常日頃からトランプ大統領は株価を非常に気にする大統領です。オバマ大統領が直接的に株価について言及していた記憶はありませんが、トランプ大統領はよく株価に言及します。今年の3月までは就任以来、ほぼ一本調子で上昇してきていたので、選挙対策としても自らの実績として株価上昇を誇示していました。

トランプ政権とすれば、経済対策は株価を押し上げるので何としても押し通すだろうと思っていました。それを阻む勢力はじつは2つありました。野党民主党と与党共和党の保守派の一部議員です。

野党民主党は2兆ドルを超える大型の経済対策案を出していて、トランプ政権の経済対策案では不十分だとして反対していました。トランプ大統領は過去には民主党員だったこともある人で、伝統的な共和党の「小さな政府」という政治スタンスにこだわりがない人です。むしろ経済対策は大きければ大きいほどいいじゃないか、と彼なら言いそうなものですが、政治というものはそう単純にはいきません。

その理由が追加経済対策に反対する2つめの勢力である与党共和党の保守派の存在です。彼らもトランプ政権の経済対策には難色を示していました。理由は民主党とは真逆の理由で、経済対策の規模が大きすぎるというものです。

共和党は本来、「小さな政府」を志向する政党です。経済に関することは市場の競争原理で成り立っているのだから政府が手を出すべきではない、という意見です。それはコロナ禍の中でも同様で、コロナ禍による景気後退で潰れてしまう企業というのは競争力が足らないからだ、そのような市場競争によって本来淘汰されるべき企業に政府が補助金を出して救済するべきではない、少し極端に言うと共和党保守派の経済の見方というものはそういったスタンスです。

さて、トランプ政権はそういった2つの反対勢力と協議をして意見をまとめる必要があったわけですが、私は民主党はそんなに難しい相手ではないだろうなと思っていました。そもそもトランプ政権は民主党が掲げる大規模な経済対策に反対する理由は共和党内の意見の不一致以外にはありませんし、もし民主党が強硬に政権案に反対すれば「民主党が人々の生活を守るための経済対策に反対している!」と選挙戦での格好の批判材料になります。民主党も過度の反対は世論を敵に回しかねないこともわかっていると思うので結局はお互いに妥結するだろうなと思っていました。

問題は民主党よりも共和党保守派かなと思っていたのですが、ただ党内の意見対立や融和はなかなか外に出てきません。水面下での調整でまさに議会共和党実質トップのマコーネル共和党上院院内総務と政権側の担当窓口であるムニューシン財務長官の腕の見せどころでしたが、どこまで党内で意見調整できていたのかはわかりません。

今回のトランプ大統領の協議停止表明の際、民主党が経済対策成立を阻んだと民主党を批判しています。表向きは民主党のせいで断念せざるを得なくなったということになっていますが、共和党内の反応は一致していません。マコーネル院内総務は大統領の決断を支持すると表明していますが、一部の共和党議員はトランプ氏の決定に反発しています。民主党ももちろん協議停止に反発しています。

トランプ大統領はその後、その後航空会社などに対する支援策を通すよう議会に求めるツイートをしています。

このツイートを受けてアメリカの先物はプラス圏で推移しています。大統領選の結果はどうなるかわかりませんが、少なくともあと1ヶ月はトランプ大統領のツイートにマーケットは右往左往させられることになりそうです。