株価好調のテスラより冴えないUberの方が長期では有望だと思う理由

テスラ(TSLA)株が好調です。
正直、私はテスラ株、フォローしてませんでした。理由は単純でまだ赤字の企業だからです。いくら将来有望でも赤字の企業には投資しません。黒字化して業績が安定してからでも遅くないと思っています。

先日、テスラが日本のトヨタを抜いて世界の自動車メーカーで時価総額世界首位になったというニュースがありました。単純にすごいなぁとしか思っていませんでしたが、その後もちょこちょこテスラの名をニュースで耳にすることがありました。株価の動きとして少し面白かったので時系列順にまとめてみたいと思います。

7月1日  テスラがトヨタ自動車を抜き、自動車メーカーで時価総額世界首位 22兆円
7月7日  テスラが13%高 「25年までに売上高4倍に」
7月10日 テスラの時価総額、ホンダとトヨタの合計を上回る 28兆5,000億円
7月11日 トヨタ、ホンダ、日産の時価総額上回る 30兆6,000億円
7月14日 一時、日本の全自動車メーカー9社の合計上回る 35兆6,800億円

7月1日からの2週間で50%強もの上昇です。時価総額は10兆円以上増えています。さらに今年3月の安値からは3倍以上に上昇しています。
すごい上昇ぶりです。私が株を持っていたら株価が気になって夜、眠れないのではないかと思うぐらいの上昇です。ここ数日は利益確定の売りで高値から10%以上下げています。ボラティリティは高いです。

テスラよりUberの方が有望かも

都内でもテスラ車、たまに見かけるようになりました。さぞかしお高いんでしょと思って、調べたら一番安いモデルは500万円台で買えるようです。意外と安く買えるんですね。

テスラジャパンHPより

運転席にはハンドルとタブレットしかないんですね。シンプルなデザインは自動車版アップルといった趣きです。エアコンの吹き出し口すらありません。MacがPCのデザインを変えたようにテスラのこのデザインが近い将来の自動車のデザインのスタンダードになるかもしれません。そして将来的には自動運転の電気自動車が当たり前になるかもしれないとはなんとも夢のある話ですね。私は都内在住で今のところ車の必要性を感じないので買う予定はありませんが。

同じく赤字で比較的新しい大きな会社に配車アプリのUberがあります。日本では白タクになってしまうため、本来のビジネスモデルが展開できていませんが、フードデリバリーのUber eatsはコロナ禍で完全に市民権を得たのではないでしょうか。アメリカではタクシーに代わる新しい交通インフラとして定着しつつあります。

こちらは昨年の上場来、株価は冴えません。1年以上経った今でも初値を下回ったままです。

今のところ明暗くっきり分かれている両社ですが、私は長期的に見ればUberの方が将来有望なのではないかなと思っています。

  • 将来、完全自動運転が確立されると車は所有するものではなく、街中を走っている車を捕まえて乗るという乗り方が一般的になるのではないか
  • その場合、新車販売台数は今よりグッと下がり、Uberのプラットフォームとしてのビジネスの方が格段にうまみのあるビジネスになる

この将来予想はソフトバンクの孫さんの受け売りな部分があります。ソフトバンクはUberの大株主です。

若者の車離れが叫ばれて久しいですが、自動運転はその流れを加速させると思います。
完全自動運転が実現されれば運転免許なしでも自分一人で自分の目的地まで車で行けるようになります。免許が要らなくなるというのは非常に大きなメリットだと思います。さらに運転手も不要ですから人件費もかかりません。世の中のあらゆる車の運転手の雇用は失われると思いますが、それは世の流れです。
昔、駅の改札で検札をしていた駅員が自動改札機に代わってしまったように、また飛行機のコックピットに必ずいて計器類を監視していた航空機関士の職種自体がなくなってしまったように、世の流れによって職種というのは変わっていきます。100年後の博物館には「人間が車を運転していた時代」というコーナーがあって、ハンドル付きの車や運転免許証が展示されているかもしれません。

ただ、そうなった場合、テスラが指をくわえてただ売上が落ちていくのを見ているとは思えません。もしかすると独自のプラットフォームを作って、テスラの高級車に乗れることをセールスポイントにUberの競合になっているかもしれませんが、これ以上は妄想の域に達すると思うのでやめておきます(笑)。

いずれにしても今すぐ、Uberに投資することは考えていません。上に描いたような将来が来る前に赤字が予想以上に膨らんで経営破綻してしまうリスクもゼロではありません。赤字企業に投資するということは経営破綻のリスクにグッと近づくことを意味すると思っています。

何年後になるかは分かりませんが、Uberが安定的に利益を出し始めて初めて投資を検討することになると思います。そして上に書いたような将来が20年後か30年後に現実のものになるかどうかは20年、30年経てば答えが分かります。