バークシャーとソフトバンクG の最近の動きを見て思うこと

最近、4-6月期の機関投資家の動きがアメリカの証券取引委員会(SEC)への報告によって明らかになりニュースになっています。
このブログでもウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BERK-B)とソフトバンクグループの投資行動について記事で取り上げました。

今年前半、1月から6月の2四半期は株式市場にとって激動の半年間でした。

2月にS&P 500指数は史上最高値を更新しました。2月ごろから新型コロナウィルスの感染拡大がニュースになり始めましたが、2月中は株式市場はコロナについては無視するようなかたちで上昇していきました。当時の日経新聞では「いいとこ取り」相場と報道されています。

テスラ株、急上昇 止まらぬ「いいところ取り」…(写真=ロイター)

13日の米国株式市場は、投資家の買い意欲が再確認できた一日だった。新型コロナウイルスの感染者は世界で6万人を越え、終息時期はまだ見えないが、S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数は一時、前日比上昇に転じ、最高値を越える場面があった。悪いニュースには目をつぶり、買い材料のみに反応する「いいとこ取り」の相場が続いている。 …

しかし「いいとこ取り」は長くは続きませんでした。3月に急落したことは皆さんの記憶に新しいところだと思います。

機関投資家のプレッシャーは察するにあまりある

私は米国株投資を始めてまだ数年で投資額も数百万円と大きくないので、当時は下落のプレッシャーよりもどこで下げ止まるのかを気にしていたと思います。
3月に底をつけ、その後株価は急回復し、今月に入って2月に記録した最高値を更新するまで上昇してきました。個人的には3月、4月の安値水準で満足に買えたかというと程遠いと思います。つみたてNISAでの積立は常に毎週同額を自動的に投資していますが、個別株では3月にディズニー(DIS)に新規投資をしたのみです。先日、ご紹介したS&P 500連動のCFDを買えたことが気休めになっています。急落局面の安値で投資することがいかに難しいことか実際に思い知らされました。
しかし、私は基本的にすべて自分のお金で投資をしているので、底値で動けなかったとしても批判されることはありません。あー、安値で買いそびれたなーぐらいに思うだけで気楽なものです。

一方、機関投資家はそうはいきません。つねに株主や出資元の監視と批判にさらされています。そのプレッシャーたるや気楽な個人投資家が察するにはあまりあるものがあると思います。

現金を持っていても批判される

では投資せずに現金で持っていればいいのかと言うと、現金で持っていればそれはそれで批判されます。過剰な現金を持っていることは投資機会の機会損失だと捉えられてしまうからです。投資すればリターンが得られたのにその機会を逸していると捉えられてしまうのです。

バフェットは5月に保有していた航空株をすべて売却しています。一方でバークシャーのキャッシュポジションは3月末時点で1,370億ドルに達しています。7月には天然ガス事業に投資をしていますし、今回公表された4-6月期のレポートでも金鉱株に新規投資をしたりバンク・オブ・アメリカ(BAC)を買い増していますが、それでも手元資金はいまだにかなり大きいです。
バフェットは今までの実績と名声があるので面と向かって大きな声で批判されることはあまりないでしょう。しかも投資家歴が70年近い超大ベテランです。本人にとってそういったプレッシャーは日常的なことでいちいち気にしていないかもしれません。
しかし、株価は正直です。コロナショック後のバークシャーの株価の回復は鈍いです。

大きなプレッシャーはソフトバンクGの孫社長にも言えることと思います。孫社長は5月の決算発表会では目に見えて元気がなかったように思えます。私は2016年ごろから毎四半期の決算発表会を見ていますが、あそこまで元気のない孫社長は初めて見ました。

私は証券業界で働いているわけでもないので、機関投資家というと上記の2人ぐらいしか定期的にフォローしてる投資家はいません。
バフェット氏や孫氏は機関投資家の中でも特に有名で名声のある人物です。世の中の機関投資家、ファンドマネージャーは2人以上に激しい突き上げとプレッシャーにさらされていると思います。
私は投資は半分趣味で行っていますが、人様のお金を預かって運用する機関投資家という職業は私には無理だなと思います。自分の資産の有限責任の範囲で気楽な個人投資家のままでいいです。