ディズニープラスの会員数が1億人突破
先日、ディズニーの株主総会が開催され、ディズニープラスの全世界の会員数が1億人を突破したと発表がありました。

2月に発表された第1四半期決算では、昨年12月末時点で、ディズニープラスの会員数は9490万人と発表されていましたので、今回の発表は特段のサプライズではなかったと思います。
ちなみに業界首位のネットフリックス(NFLX)の12月末時点での会員数は2億366万人でした。ディズニープラスはやっと半分に届いたということです。
カリフォルニアのディズニー・リゾートは再開の見通し
さらにカリフォルニアのディズニー・リゾートを4月下旬までに再開させるという見通しも発表されました。
当面、入場客はカリフォルニア州民限定で、収容人数も15%以下に抑えるということです。
パーク事業の業績がコロナ前の水準に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

⬆️はディズニーの記事でたびたびご紹介している、コロナ前の2019年のセグメント別の売上比率です。パーク部門が36%で最も大きい売上高を占めています。
パーク事業の業績がコロナ前の水準に回復しない限り、ディズニー全体の業績がコロナ前の水準を回復することはあり得ないと思います。
株価には割高感
ディズニープラスの会員数1億人突破とカリフォルニアのディズニー・リゾート再開のニュースを受けて株価は一段高となっています。

一時、株価は200ドル台まで上昇しました。
昨日時点での株価データは以下のとおりです。
株価:196.75ドル(3月11日終値)
2020年EPS:2.02ドル
2021年EPS(予):2.06ドル
2022年EPS(予):4.9ドル
PER(実):97.40倍 益回り:1.03%
PER(2021予):95.51倍 益回り:1.05%
PER(2022予):40.15倍 益回り:2.49%
過去10年平均PER:17.15倍 益回り:5.83%
2022年の予想PERでも40倍です。
こちらはあくまでも参考データですが、過去10年でもっとも好業績だった2018年のEPSは7.08ドルでした。このEPSをもとに現在の株価で仮のPERを算出すると、27.79倍、株式益回りは3.60%です。過去最高のEPSで計算しても、過去の株価水準と比べると現在の株価は割高に見えます。
株価上昇の要因には市場の2つの期待があると思います。
- 経済正常化によるパーク事業の業績回復
- ディズニープラスへの成長期待
ただ現時点で割高に見えるとしても、経済正常化によって予想以上に需要が拡大し、2021年、2022年の業績が上振れる可能性はあると思いますし、ディズニープラスの会員数の伸びも上振れる可能性はあります。
割高に見えるからといって安易に売るということはしませんが、当分、買い増しはできないかなと思っています。
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