逓減と逓増
以前、レバナスは長期投資には向かないから投資しません、という記事を書きました。
私はレバレッジをかけること自体には否定的ではありません。むしろ、しっかりとリスク管理ができる状態でならばレバレッジをかけたいと思っています。
レバレッジ投資についても過去に記事を書きました。
私がレバナスに否定的だったもっとも大きな理由は逓減リスクです。
株価が横ばいの時には原指数よりもパフォーマンスが劣ってしまうというリスクです。
しかし、この考えを改めます。きっかけは-5%ルールの記事にも登場した【投資塾】のゆうさんの動画です。
ゆうさんの動画を見て、逓減リスクの対価には逓増というリターンがあるということを知りました。リターンがあるならば、しっかりとリスク管理をした上で、そのリスクを負うべきか考える余地があるということになります。
さらに、リーマンショック後、株価の底を打ったところで時限的に投資を開始した場合のデータも動画にされています。
株価が高い時期を避けて時限的に投資を行った場合、積み立てよりも勝率は高くなるということになります。
2022年はNASDAQ100は大きく下落しました。30%以上の下落です。
NASDAQ100に2倍のレバレッジをかけられるETFのQLDは約60%下落しました。
さらに現在のNASDAQ100の2023年予想PERは21.3倍です。ITバブル崩壊後20年間の平均が21.7倍ですので、おおよそ過去20年の平均レベルまで下落してきたことになります。昨年末に史上最高値を更新した時には予想PERは40倍近くまで上昇していました。
リーマンショック時には過去平均を下回っていたので、PERだけを見ると下値余地はまだまだありそうですが、将来の株価を完璧に予測することは不可能です。株価はすでに底を打ったという声も聞かれ始めていますし、まだまだ下がるという声もあります。
レバナスとS&P500レバレッジの投資を始めました
ということで、従来の意見を変更してレバナス投資を始めました。
もう株価は底を打ったと決めつけて一括投資する度胸はないので、目先1年で積立投資をすることで時間の分散を図ります。
2022年の11月から楽天レバレッジNASDAQ100(楽天レバナス)に毎月9万円を積み立てています。12ヶ月で合計108万円を投資する予定です。
さらにS&P500のレバレッジ商品にも投資をしようと思います。
いつもレバナスの話を聞くたびに、なぜS&P500に2倍のレバレッジをかけた商品の存在を耳にすることがないのか不思議でした。
レバレッジをかけるというのはそれだけでリスクを高めるのに、なぜそこに価格変動率の高いNASDAQ100を掛け合わせた商品ばかりが話題になって、S&P500を掛け合わせた商品があまり話題にならないのだろう、ということです。
アメリカのもっとも代表的な株価指数はS&P500です。NASDAQ100よりも期待リターンは低いですが、その分、価格変動リスクも低いです。
探してみたところ、レバナスで有名な大和アセットマネジメントのiFreeレバッジシリーズにS&P500バージョンがありました。
レバナスと同じく、信託報酬は0.99%と高めです。期待リターンが低いのに信託報酬が高めなので注目されないのかも知れません。
信託報酬の高さに少し躊躇しましたが、あくまでもサテライトとしての投資なので容認することにしました。
こちらも毎月9万円、12ヶ月で合計108万円を投資していきます。
年が明け、1月で3回目の積み立てをしたことになりますが、今のところレバナスが11%程度、S&P500レバレッジのほうが5%程度の含み損状態です。
短期的にはまだまだ株価が下落する可能性は大いにあると思いますが、気にせず淡々と積み立てを行なっていきます。
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