株価は下落基調でもさらに下値余地ありかマコーミック決算 Q3

決算発表 10月6日
【決算概要】

株価：73.54ドル（10月14日終値）
2021年EPS：3.05ドル
2022年EPS（予）：2.84ドル Q3終了時実績：1.80ドル
PER（実）：24.11倍　益回り：4.15%
PER（予）：25.89倍　益回り：3.86%
過去10年平均PER：24.90倍　益回り：4.02%

【2022年ガイダンス】
通期売上高：前年比 0〜+2% 前回（6月29日発表）：3〜5%
EPS：2.63〜2.68ドル（前年比 -13.8〜-12.1%）前回（6月29日発表）：3.03〜3.08ドル

マコーミックはスパイス、シーズニングシェア世界1位のスパイスメーカーです。

売上高は前年比で3%増でしたが、EPSは前年比で14%減となっています。

売上高が上がったのに減益なのはコスト増が原因です。インフレによる原材料高や人件費の上昇がコスト増の主な要因ですが、増加したコストの一定程度は価格転嫁して回収できつつあると会社側は述べています。

2022年のガイダンスを下方修正しました。

前回の決算発表時に売上高を前年比3〜5%増としていたものが今回は0〜2%増となりました。通期のEPS予想も2.63〜2.68ドルへと下方修正されています。

Q3までのEPS実績は1.80ドルでしたので、会社予想を達成するにはQ4のEPSが0.83〜0.88ドルとなる必要があります。昨年Q4のEPSは0.84でしたので、昨年並みとなるということになります。

決算発表前の市場予想EPSは2.84ドルでしたが、この数字を達成することは難しくなりました。

今回会社が示した予想EPSでPERを計算すると以下のようになります。

会社予想EPS：2.66ドル（中央値）
PER：27.65倍 益回り：3.62%

過去10年の平均PERは約25倍でしたので、年初来で株価のパフォーマンスはさえませんが、まだまだ下値余地があるかと思います。

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