6月から9月は株の仕込み時? 株式市場の季節性

株式市場の季節性

『Stock Trader’s Almanac』という本があります。
題名を直訳すると『株式投資家の歳時記』というかんじでしょうか。

5,000円以上もする高価な本です。私はいまだに価格に二の足を踏んで手にとって読んだことがありません。普通の書店等には置いていないので立ち読みをする機会もなかなかありません。

先ほど、Amazonを覗いてみたら4,000円ほどまで値下がりしていました。毎年最新版が年末に発行されていて、旬のある本なので少しづつ値下がりしていくようです。

私は基本的に本は紙派で、しかもできる限り買って読みます。少しぐらいなら高い本でも買うことに躊躇ないのですが、5,000円を超えてくると二の足を踏んでしまいます。
以前、話題になったトマ・ピケティの『21世紀の資本』も読んでみたいなと思っていましたが、700ページ超えのボリュームと6,000円以上する価格に尻込みしていまだに買ってもいません。
『21世紀の資本』は図書館で借りて読もうかとも思ったのですが、当時は話題作で数週間待たないと借りられなかったので結局諦めてしまいました。今なら図書館ですぐに借りられるかもしれません。

閑話休題、『Stock Trader’s Almanac』です。
株式市場にはいろいろな過去の経験則があります。例えば”Sell in May(5月に株を売れ)”のようなものです。
論理的には過去の株式相場がそうだったからといって今年も同じようになるとは言い切れないのですが、日本株も含めて投資を始めて10年の実感としては経験則もバカにはできないなという印象を抱いています。

出典:Forbes

⬆️はフォーブスの記事に引用されていた1950年から2017年までのS&P 500のリターンを月ごとに集計して平均をグラフにしたものです。データの引用元は『Stock Trader’s Almanac 2018』です。

私がもっとも実感しているのは11月から翌年1月にかけてのパフォーマンスの良さです。2018年末のように相場が崩れることもあるので、必ず上がるというわけではありませんが、毎年11月以降は強いパフォーマンスをする年が多いと感じています。

直近では昨年11月3日には大統領選があり、投票日前日の11月2日を境にそれまでの下げ相場から上げ相場に変わってその流れは1月末まで続きました。

昨年もそうでしたが、特に大統領選挙の年はこの傾向が強いように思います。前々回の2016年も選挙後はトランプラリーで、大相場がありました。

Sell in MayではなくBuy in Octoberかもしれない

私は長期投資家で基本的には今は持っている株を売ることはありません。買い一本です。

なので基本的にSell in Mayというよりは、6月から9月のあいだに下がったところで拾っていくという考えるようにしています。

11月以降の強さと同じくらい、9月は毎年弱含む印象が強いです。
先のグラフでも9月のパフォーマンスの悪さは年間を通しても突出しています。

実は”Sell in May”という格言には実は続きがあります。
“Sell in may and go away and remember to come back in September(5月に売れ、そして9月に戻ってくるのをお忘れなく)”というものです。
先の1950年から2017年までのデータを見ると、戻ってくるのは9月よりも10月初旬のほうがいいかもしれません。
これから買っていく段階の長期投資家には”Sell in May”よりも”Come back in September”、”Buy in October”のほうに重きを置いたほうがいいような気がします。

ちなみに今年の5月のパフォーマンスは+0.55%で、過去平均よりも若干良いパフォーマンスでした。

今週行われたFOMCでテーパリング・利上げの議論が本格化したことをきっかけに株式市場はギクシャクし始めています。今日も現時点でS&P 500は1%近く下げています。
今年はこのまま9月ごろまでギクシャクする相場が続くかもしれませんが、それは長期で投資をしている人にとっては絶好の買い場だと思います。


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