バフェットが医薬品株に投資! バークシャーQ3投資行動詳細

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK-B)の投資行動は四半期ごとにSEC(証券取引委員会)を通じて公表されます。
バクシャーは世界でもっとも注目されている機関投資家のひとつだと思います。先日、Q3(7-9月期)の投資行動が公表されました。

7-9月期のバークシャー・ハサウェイの主な取引

銘柄投資行動備考
アップル(AAPL)一部売却3.7%売却
ウェルズ・ファーゴ(WFC)一部売却46.38%売却
JPモルガン(JPM)一部売却95.64%売却
バンク・オブ・アメリカ(BAC)買い増し9.2%買い増し
アッヴィ(ABBV)新規投資20億ドル相当
メルク(MRK)新規投資18.4億ドル相当
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)新規投資18億ドル相当
スノーフレーク(SNOW)新規投資14.6億ドル相当
コストコ(COST)全部売却
PNCフィナンシャル・サービス(PNC)一部売却64.12%売却
バリック・ゴールド(GOLD)一部売却42.64%売却
Tモバイル(TMUS)新規投資2.7億ドル相当
ダヴィータ(DVA)一部売却5.25%売却
M&Tバンク(MTB)一部売却35.64%売却
ゼネラル・モータース(GM)買い増し7.12%買い増し
ファイザー(PFE)新規投資1.4億ドル相当
クルーガー(KR)買い増し13.85%買い増し
アクサルタ・コーティング・システムズ(AXTA)一部売却2.7%売却
リバティ・グローバル(LBTYA)一部売却6.73%売却
リバティ・ラテン・アメリカ(LILAK)買い増し11.38%買い増し

アッヴィ、メルクなどの医薬品株に新規投資しました。

前四半期では金鉱株のバリック・ゴールドに新規投資したことが話題になりましたが、今四半期中に約4割を売却しています。

コストコをすべて売却した一方、クルーガーは買い増し、JPモルガンの大部分を売却した一方でバンカメを買い増しているなど、セクター別での一貫性はないように見えます。

少し驚いたのが9月16日に新規上場したスノーフレークに投資していること。バフェット氏はIPO銘柄への投資を嫌っていることで有名です。

今回のスノーフレークの投資もそうですが、最近のバークシャーの投資行動はバフェット氏のこれまでの投資スタイルにそぐわないものが多々あります。この記事の題ようにバークシャー の投資に関する記事を書くとき、つい「バフェットが・・・」とバフェットを主語にしてしまいがちですが、投資判断の権限の一部をすでに他の若い幹部に移譲している可能性があります。
とは言え、バフェット氏は現役のCEOなので、他の幹部が投資すると判断したとしてもバフェット氏がNoと言えば投資はできないはずです。バフェット氏が投資判断に全く関わっていないということは考えにくいとは思います。

上の表で示した以外に日本の商社株5社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)に新規投資しています。


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