スターバックス 売上見通しと今後の投資判断

以前、コロナ後の消費者ビジネスについて、ブランド力がモノを言うという記事を書きました。

具体的な銘柄はマクドナルド(MCD)とスターバックス(SBUX)を想定して書きました。この2社は強力なブランドがあるのでコロナ後も強いと書きましたが、少し考えを改めなくてはならないかなと考え始めました。きっかけはスターバックスの売上見通しの発表でした。

スターバックス、4-6月は売上高最大32億ドル減へ-新型コロナ影響

米 スターバックス は4-6月(第3四半期)について、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高が最大32億ドル(約3435億円)減少するとの見通しを示した。   同社は10日の発表資料で、第3四半期の調整後1株損益について55-70セントの赤字を予想。営業利益は最大22億ドル減少するとした。 …

スターバックスの前年売上と今期の会社見通し

簡単にスターバックスの売上と今回発表された会社見通しに関して、まとめようと思います。

2019年
売上:265.08億ドル
EPS(1株益):2.92ドル

2020年
【EPS】
Q1(10-12月期):0.74
Q2(1-3月期):0.28
Q3(4-6月期)【会予】:-0.55〜-0.70
Q4(7-9月期)【会予】:0.15〜0.40
通期【会予】:0.55〜0.95

前回の決算カンファレンスコールの要旨はこちらの記事にまとめています。

今回の会社発表要旨】
・売上の回復は継続中
・中国では5月までに99%の店舗が営業再開、5月の既存店売上は前年同月比-21%
・アメリカでは5月までに91%の店舗が営業再開、5月の既存店売上は前年同月比-43%、4月は-63%
・今後、北米で最大400店舗を恒久的に閉鎖
・2020年度中にテイクアウト専門店を300店舗オープン、顧客体験の改善を図る

今後、スタバはどうなる?

売上見通し自体には特段、驚きませんでしたが、最大400店舗閉鎖は正直驚きました。
スタバというと日本の感覚では店内での顧客体験がブランドの大きな強みになっているという印象がありますが、前回の決算カンファレンスコールで経営陣が話していたようにアメリカでは50%以上の店舗はドライブスルーでコロナ以前から80%の顧客はテイクアウトということで、テイクアウトでもブランドとしての強みは生かせる、テイクアウトを強化することで顧客体験の改善を図れば売上に繋がるという判断なのだと思います。経営陣はコロナが収まった後でも多くの人はテイクアウトを選好するということを見据えているのでしょう。ただ、400店舗閉鎖というのは経営上のインパクトは小さくないと思います。コロナの影響で株価が下落した場合、投資を検討していましたが、この後株価が下落したとしても一旦見送って今後の決算を見て、今までの成長基調が変わらないことを確認してから投資を判断したいと思います。


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