ベライゾンやメルクなどを追加購入
久々のウォーレン・バフェット氏に関する投稿です。
アメリカではバフェット氏に限らず、大口の投資家は投資行動を米国証券取引委員会(SEC)に報告する義務があり、SECを通じて前四半期の投資行動が公表されます。
今回はQ4(10-12月期)の投資行動が公表されました。主な取引は以下のとおり。
銘柄 | 投資行動 | 備考 |
---|---|---|
アップル(AAPL) | 一部売却 | 6.5%売却 |
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ) | 買い増し | 151.45%買い増し |
ウェルズ・ファーゴ(WFC) | 一部売却 | 58.84%売却 |
メルク(MRK) | 買い増し | 28.1%買い増し |
アッヴィ(ABBV) | 買い増し | 20.07%買い増し |
Tモバイル(TMUS) | 買い増し | 117.23%買い増し |
バリック・ゴールド(GOLD) | 全部売却 | |
シェブロン(CVX) | 買い増し | 9.55%買い増し |
クローガー(KR) | 買い増し | 34.25%買い増し |
ゼネラル・モータース(GM) | 一部売却 | 9.38%売却 |
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY) | 買い増し | 11.23%買い増し |
ファイザー(PFE) | 全部売却 | |
JPモルガン(JPM) | 全部売却 |
ポートフォリオの上位銘柄に変動はなく、アップル(43.61%)、バンク・オブ・アメリカ(11.34%)、コカ・コーラ(8.13%)、アメリカン・エキスプレス(6.79%)、クラフト・ハインツ(4.18%)となっています。
アップルだけで全体の4割、上位5銘柄で全体の7割を占める集中投資です。
最近は精彩を欠くもマーケットへの影響力大
ベライゾンを大幅に買いました一方で、ウェルズ・ファーゴの一部やJPモルガンを持分すべて売却するなど、銀行株を売っています。
このニュースを受けては昨日、5%以上の大幅高となりました。バフェットのマーケットへの影響力はいまだに絶大です。

前四半期に新規投資した製薬株のメルクやアッヴィ、ブリストル・マイヤーズ スクイブを買い増した一方で、同じく前四半期に新規投資したファイザーは早々に手放しています。
一時話題になった金鉱株のバリック・ゴールドもすべて売却しました。
投資歴が10年にも満たないペーペーの私が70年以上マーケットを見てきているバフェット氏を論評するのはおこがましいかもしれませんが、最近のバフェット(バークシャー・ハサウェイと言ったほうが性格かも)の投資を見ているとどうも一貫性がなくギクシャクした印象が否めません。
急落局面で航空株を売却したり(いまのところほぼ底値で売却したことになってしまっています)、金鉱株を買ったと思ったら1年もしないうちに手放したりと何か場当たり的な印象を受けてしまいます。
とは言え、これまでの成功を考えれば、近年の失敗は些細なものです。これらの失敗でバフェット氏の名に大きな傷がつくわけではないとは思います。いまだかつて彼以上に成功した投資家はいません。
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