業績は健闘しているものの株価は冴えない ブラックロック 決算 Q1

ブラックロック(BLK)Q1

決算発表 4月13日
【決算概要】

株価:647.05ドル(4月26日終値)
2021年EPS:39.18ドル
2022年EPS(予):39.48ドル

PER(実):16.51倍 益回り:6.06%
PER(予):16.39倍 益回り:6.10%
過去10年平均PER:16.48倍 益回り:6.07%

運用資産総額は10兆ドルを割り込む

売上高、EPSともに市場予想を上回る決算でした。

しかし、前期で10兆ドルを突破した運用資産総額(AUM)は10兆ドルを割り込んでいます。

AUMは前年同期比では+6%でしたが、前期比では-4%でした。1-3月の株安の影響を受けています。

長期投資としての現金流入は続いており、3ヶ月間で1,140億ドルが入ってきています。一方、270億ドルの現金が解約等により流出しています。

株価は冴えない

株価は昨年秋に史上最高値を更新して以降、冴えない動きが続いています。

昨年秋の高値から30%強、年初からでも30%弱下落しています。

資産運用会社は株価の影響を直接受けてしまうビジネスモデルです。株価が下落すればファンドを解約する顧客も増えますし、運用資産残高も目減りしてしまいます。

今後予想されているFRBによる利上げやQTによる金融引き締めはブラックロックにとって強い逆風となります。
足下の業績は健闘していると言えるかと思いますが、金利上昇と金融引き締めへの警戒が強まれば強まるほど、株価の下落には拍車がかかるでしょう。

しかし重要な点は、金利上昇や金融引き締めは短期的にはブラックロックの業績に対してネガティブに働きますが、ビジネスモデルに直接の毀損を与えるものではないということです。

株価の下落は安く買う絶好の機会になると思います。


よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ