アルファベット(GOOGL)Q2
決算発表 7月27日
【決算概要】
| Q2(前年比) | 市場コンセンサス予想 |
---|---|---|
売上高 | 618.8億ドル( +61.6%) | 560.2億ドル |
営業利益率 | 31.3%(+14.6%<+1,460bps>) | – |
EPS | 27.26ドル(+169.1%) | 19.21ドル |
株価:2712.60ドル(8月3日終値)
2020年EPS:58.61ドル
2021年EPS(予):87.33ドル Q2終了時点:53.55ドル
PER(実):46.28倍 益回り:2.16%
PER(予):31.06倍 益回り:3.22%
過去10年平均PER:27.36倍 益回り:3.65%
広告収入激増で絶好調
ポジティブサプライズなほどの絶好調な決算でした。
Googleの売上の内訳を見てみましょう。
Q1(前年比) | 割合 | |
---|---|---|
Google検索&その他 | 358.5億ドル(+68.1%) | 58% |
YouTube広告 | 70.0億ドル(+83.7%) | 11% |
Google Network | 76.0億ドル(+60.4%) | 12% |
Google Cloud | 46.3億ドル(+53.9%) | 8% |
その他 | 66.2億ドル(+29.3%) | 11% |
Google売上総計 | 617.0億ドル(+34.8%) | 100% |
Googleの広告からの収益はアメリカの大手ハイテクには珍しく、新型コロナウィルスの影響を受けていました。
コロナウィルスの感染拡大
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ロックダウンなどの行動制限がかかる
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レストランや小売店など地元密着型のスモールビジネスが打撃を受ける
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こうしたスモールビジネスからのGoogleへの広告出稿が減少
といった具合に風が吹けば桶屋が儲かるの逆バージョンのようなかたちで広告部門は打撃を受けました。
今回の決算では経済活動再開に伴ってこれらの需要が回復したことが広告収入の増加につながったと考えられます。
さらにYouTubeの成長も無視できません。
私自身もYouTubeを見ない日はないほど、すでに生活する上でなくてはならないものになっています。
決算コールではネットに接続されたテレビがYouTubeの成長の一因だと言及されていました。毎月、1億2,000万人以上のユーザーがネットに接続されたテレビでYouTubeを視聴しているということです。ちょうど日本の総人口と同じ数字です。
21年のコンセンサス予想EPSは87.33ドルですが、すでにQ2までに53.55ドルに到達しています。
決算コールでルース・ポラットCFOは来期の業績への追い風はより控えめになるとの見方を示していましたので、今期ほどの好業績は期待できないかもしれませんが、それでも87ドルという予想EPSは控えめかもしれません。
今後、アナリストたちがアルファベットの評価をアップデートするにしたがって、予想EPSは徐々に上方修正されていく可能性があります。
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