インフレとロシアの店舗閉鎖で前途多難か マクドナルド 決算 Q4

マクドナルド(MCD)Q4

決算発表 1月27日
【決算概要】

株価:226.18ドル(3月14日終値)
2021年度EPS:9.28ドル
2022年度EPS(予):10.09ドル

PER(実):24.37倍 益回り:4.10%
PER(予):22.42倍 益回り:4.46%
過去10年平均PER:20.76倍 益回り:4.82%

インフレとウクライナ戦争が不透明感を高める

目下、マクドナルドには2つの懸念があります。
インフレとウクライナ戦争です。

カンファレンスコールでケビン・オザンCEOは2022年はパッケージなどに使用する紙や食品の原材料コストが前年比で1桁台後半から10%台前半まで上昇するという見通しを示しています。

ちなみに2021年の紙と食品の原材料コストは前年比で4%増でした。

2020年3月以降、大きな影響を受けた新型コロナに関しては、影響はほぼ完全に払拭されました。アメリカ国内で営業時間短縮などの影響を受けている店舗は全体の1%程度ほどしかありません。

全世界的に見れば、コロナの影響はまちまちです。
今回の決算では、日本やラテンアメリカなどは順調に回復してきている一方、中国ではオミクロン株の感染拡大により売上が減少しました。

しかし、コロナの影響は今後時間とともに払拭されていくでしょう。

意外にも高いロシアでの売上比率

決算発表は1月27日だったので、当然ながらカンファレンスコールでは2月24日に勃発したロシアによるウクライナ侵攻についての言及はありませんでした。

3月に入り、マクドナルドはロシア国内の店舗営業の一時取りやめを発表しました。

実はマクドナルドはロシアでの売上高が比較的高いアメリカ企業です。
バロンズによると、売上全体の4.5%がロシアからの売上で、これはS&P500の企業の中で2番目に高い数字だということです。

ウクライナ情勢は見通しを立てることができません。仮に停戦になったとしてもすぐに経済制裁が解除され、経済活動が正常化するということはないでしょう。

次回の決算ではロシアからの売上が消えた影響が注目されます。


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