もし2000年の時価総額上位銘柄に投資していたら?衝撃的な結果が・・・

もし2000年に時価総額上位銘柄に投資していたら20年後のリターンは?

私の個別株のポートフォリオの中心は時価総額上位の銘柄が占めています。

具体的にはアップル(AAPL)、フェイスブック(FB)、アルファベット(GOOGL)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)などです。
さらにマイクロソフト(MSFT)やアマゾン(AMZN)なんかもチャンスがあれば買いたいと狙っている銘柄です。

以前、『2000年当時と現在の時価総額ランキングを比較してみた』という記事で2000年当時の時価総額上位銘柄を紹介したことがありました。

では、2000年当時にアメリカの時価総額上位の銘柄に投資をしていたら、20年後のリターンはどのようになっていたのでしょうか?

2001年年初に買って2020年末までホールドし続けた場合のリターンを調べてみました。配当は全額を再投資するものとします。

結果が以下のとおりです。

時価総額順位会社名年率リターン(配当再投資込み)
1ゼネラル・エレクトリック(GE)-4.26% 
2シスコ・システムズ(CSCO)2.22% 
3エクソン・モービル(XOM)2.76% 
4ファイザー(PFE)2.70% 
5マイクロソフト(MSFT)14.90% 
6ウォルマート(WMT)7.12% 
7シティ・グループ(C)-7.95% 
8インテル(INTC)4.96% 
9アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)-16.24% 
10メルク(MRK)3.18% 
S&P 500(SPY)7.41% 

なかなか衝撃的な結果でした。

一番下にあるように、ベンチマークであるS&P500の過去20年のリターンは年率7.41%でした。
2000年当時のアメリカの時価総額上位10銘柄でS&P500をアウトパフォームできたのは、なんとマイクロソフトのみでした。

ウォルマートは惜しいですが、S&P500を若干アンダーパフォームしています。しかし、それ以外の銘柄は目も当てられないような悲惨なリターンになっています。

リターンがマイナスに沈んでいる銘柄が3銘柄、そのほかの銘柄でも2%、3%台のリターンが目立ちます。

いかに個別株投資の銘柄選択が難しいか、そしてS&P500などのインデックスを長期でアウトパフォームすることが難しいかがわかるデータだと思います。

どの銘柄も1985年から15年間のパフォーマンスは絶好調だった

ちなみに1986年から2000年までの15年間のこれらの銘柄のリターンは以下のとおりです。

順位会社名年率リターン(配当再投資込み)
1ゼネラル・エレクトリック(GE)23.22%
2シスコ・システムズ(CSCO)73.38%
3エクソン・モービル(XOM)17.81%
4ファイザー(PFE)25.62% 
5マイクロソフト(MSFT)41.54% 
6ウォルマート(WMT)25.14% 
7シティ・グループ(C)24.34% 
8インテル(INTC)29.85% 
9アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)23.42% 
10メルク(MRK)26.52% 
S&P 500(SPY)17.91% 

エクソン以外の銘柄はS&P500をアウトパフォームしています。

高パフォーマンスだったから時価総額上位になれたわけで、当たり前といえば当たり前の結果ですが、どの銘柄も文句の付けようがないパフォーマンスです。つまり2000年当時はどの銘柄も、押しも押されぬ超優良銘柄だったということです。

現在の超優良銘柄が20年後も超優良銘柄であり続けられる保証はどこにもない

現在の超優良銘柄であるアップルやフェイスブックの今後20年のパフォーマンスが、2000年代のGEのようになるのか、はたまたマイクロソフトのようになるのかは誰にもわかりません。
今のところ、両社の将来は明るいと思っているからこそ投資をしているわけですが、2040年にどうなっているかの確信は持てません。

個別株投資で長期にわたってハイパフォーマンスを維持することがいかに難しいものか、そしてインデックスへの積立が投資の最適解であることを確信させられるデータでした。


よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ