なぜ米国株式投資なのか?

前回はざっくりと株式とは?ということをお話しました。
ではなぜ、私は日本の株式ではなく、アメリカ株に投資しているのか?という点についてお話したいと思います。

大きく以下の3点があげられると思います。

①株式市場が成熟しており、法整備がなされている
②先進国で唯一、今後人口が増えていく
③高収益、ワイドモートな企業が多い

1つ1つ説明していきます。

①株式市場が成熟しており、法整備がなされている

アメリカは言うまでもなく、世界最大の経済大国です。そしてニューヨーク株式市場は世界最大の株式市場です。アメリカの企業だけでなく、ADR(米国預託証券)といって海外の銘柄も取引されています。日本企業だとトヨタやソフトバンクのADRが取引されています。
それだけ巨大な市場を維持するにはガバナンスは重要です。
2001年10月、エンロンの巨額の不正会計、粉飾決算が明るみになり、結果的に破綻したという事件がありました。事件後、その反省を踏まえて企業改革法(SOX法)が制定され、企業監査が厳格化されました。
私はチャート分析やテクニカル指標ではなく、利益などのファンダメンタルズを見て投資判断をしています。不正会計や粉飾決算が許されてしまうと、そもそもの投資判断が狂ってきてしまいます。
また、これは法律というより文化というか慣習なんですが、アメリカ企業は日本企業よりも株主重視の姿勢が強いと思います。
株主還元率が100%を超えている(つまり借金して株主還元を行っている)企業もありますし、30年以上連続増配している企業が50社以上あります。ちなみに日本企業で30年以上連続増配している会社は花王1社のみです。

②先進国で唯一、今後人口が増えていく

これはアメリカの人口推移予測です。

出典:国連HP

現在、およそ3億2千万人ですが、2030年頃までには3億5千万人を突破し、今世紀末までには4億人を突破します。
言うまでもなく、日本は超少子高齢化が進みます。他の先進国でも同様で、中国やインドでさえまもなくピークを迎えその後徐々に減少していきます。
人口はほぼそのまま国内消費の規模を表しますからその国の経済にとっては増えるに越したことはありません。
日本株に投資をするとき、内需株は今後、基本的に市場が縮小していきますので注意が必要ですが、アメリカ株の場合、内需株でもその心配は不要です。

③高収益、ワイドモートな企業が多い

実はこれが一番大きな理由です。
日本企業の場合、売上高のうち原価や経費を差し引いた営業利益の割合を示す、営業利益率が20%を超える会社はそうありません。10%でも高い方です。
しかし、アメリカ企業で20%を超える企業は結構ザラにあります。
色々要因はあるかと思いますが、大きな一因はモート(堀)が深いと言うことだと思います。

モートの定義は色々あるかと思いますが、ざっくり言うと
・ブランド力があること
・ネットワーク効果があること
だと思います。

フォーブスが発表している世界のブランド価値ランキングです。
TOP10のうち、サムスンとトヨタ以外はすべてアメリカ企業です。
TOP100で見ても56社と半数以上はアメリカ企業でした。
ブランド力はビジネス上、大きな武器です。バランスシートに計上されない無形の資産と言っていいと思います。

③に関してはアメリカ企業だから高収益、ワイドモートだというより、高収益、ワイドモートな会社はアメリカ企業に多いと言えると思います。日本企業でもヨーロッパの企業でもビジネスをグローバルに展開していて、尚かつ③の条件を満たすなら、投資対象に入ってくると思います。