FXはそもそも無理ゲー FXが株の長期投資より難しいと思う理由

9月に入ってアメリカの株式市場は下落しています。
先週末は比較的大きな下落でした。これが今までの上昇による一時的な調整なのか、それとも上昇相場が一旦終わり、新しい相場の流れが出来てきているのかは私にはわかりません。

一方で為替は4月以降、105円-110円のあいだのボックスで推移しています。

先月末にパウエル議長がインフレ率が2%に達してもすぐに利上げの検討はしないという発言がありましたが、ドル円相場での影響は限定的でした。もうすでにFRBが当分利上げをしないことは織り込み済みだったのか、それとも実際にインフレ率が2%に達してから影響が出てくるのかは私にはわかりません。

アメリカ株は長期では上昇すると思うが、為替は・・・

アメリカ株は3年以上のスパンで見れば有望だと思います。理由はおもに3つあると思います。

  1. 新型コロナはいずれ収束する
  2. コロナが収束したあとでもFRBのゼロ金利政策と金融緩和の影響は残る
  3. アメリカの技術革新と人口増

特に③は長期にわたるアメリカ株の優位性を担保するものだと思います。
今回、新型コロナウィルスによって世界各国で在宅勤務を余儀なくされる事態に陥ったわけですが、世界中が在宅勤務にシフトしたことによって儲かった企業はクラウドビジネスで大きなシェアを持つアマゾン(AMZN)やマイクロソフト(MSFT)やオンラインミーティングアプリのズーム(ZM)です。IT分野での技術革新の多くはアメリカの企業によって起こされています。残念ながら日本企業の存在感は大きくありません。

そしてアメリカは今後50年以上に渡って人口が増え続ける国です。

出典:国連HP

以前、このブログでアメリカの人口について書いたときにも載せたグラフです。人口増は消費が増えて市場の拡大につながりますから、株式、特に国内市場を相手としている内需株にとって人口増はそれだけで大きなアドバンテージになります。
アメリカの内需株、例えばスーパーなどの小売業は売上高が100%アメリカ国内であるとしてもこの先50年は国内市場の縮小を気にする必要はありませんが、日本の小売業はそうはいきません。人口減少で国内市場も縮小していくので、売上を伸ばしていくためには海外の市場に進出することが不可欠になってくると思いますが、もちろんそれにはリスクが伴います。そのリスクは将来利益を株価に反映させる際の割引率を上昇させるので株価はその分、割安になります。

一方、為替は短期であろうと長期であろうと私にはよくわからないです。おそらく今後、アメリカではインフレが進む(物価上昇=ドルの価値が下がる)のでドル単体ではドル安の方向に動いていくと思いますが、為替はドル円であればドルと円の力関係によって変わってくるので、非常に予想が難しいと思います。日本がアメリカ以上にインフレになることは現時点では考えづらいと思うので、向こう数年間は基本的には円高ドル安の方向に進むのかなとは思いますが、アメリカ株の長期での上昇ほどの自信は持てません。さらに実際に1ドル何円の水準まで円高が進むのかになるともう私にはお手上げです。見当すらつきません。

FXが株式よりも難しいと思う理由

FXは通貨を商品とする取引です。今この瞬間、1ドルは日本円でどのくらいの価値があるのかという取引です。貨幣の価値を違う貨幣で測ります。そもそも貨幣にはその本質的価値はありません。為替の専門家であればもしかすると理論的に今この瞬間の1ドルが日本円でいくらなのかを計算する術を持っているのかもしれませんが、私にはいまだに未知の領域ですし、習得するには膨大な時間と経験が必要になってくると思います。そこにFXの難しさがあると思います。

一方、株価はいくつか、その水準を推し量る指数があります。私が最も重視して頼りにしているのがPER(株価収益率)です。

PER = 時価総額/利益 = 株価/EPS(1株あたりの利益)

他にも私はほとんど活用していませんが、理論株価というものもあります。

理論株価=将来のEPSの和×割引率

というものです。私があまり理論株価を計算しない理由は上の式でかける割引率によって株価はどうにでも操作出来てしまうからです。この銘柄はリスクが低いから割引率も低めなのである程度高い株価でも容認できるなどと、割引率を主観で決めざるをえません。主観が入ってしまう計算式にはあまり意味がないのかなと思ってしまうので私はほとんど使っていませんが、こういった方法で株価を算出することは可能です。

15年後、20年後のS&P500指数は現在の3400より高くなっていることはほぼ間違いないと思います。3年後でもある程度は堅いかなと思っています。ある意味、私がS&P500の連動投信やCFDを買っているのはそれに賭けていると言っていいと思います。
一方、15年後、20年後ドル円がいくらの水準なのかは見当がつきません。1週間後でさえ、私にはわかりません。わからないのにお金を賭けてしまったのでFXで失敗したと思っています。今では授業料は少し高くつきましたがいい勉強になったなと思うことにしています。